東方巡遊記

九州ツーリング I

目次

01
プロローグ
02
神戸港~新門司港~宇佐神宮~院内
03
院内宇佐別府由布大分清川
04
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05
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エピローグ

2014年9月4日(木) 3日目

前途多難。

※当サイトの内容を過信して発生したトラブルには一切の責任を負いかねます。必ず注意事項に目を通してからレポをお楽しみくださいますよう、強くお願いします。サイト内に掲載している写真・文章等のコンテンツは、形態を問わず転載厳禁。野宿要素が大変多く含まれているので、苦手な方はお引き取りください。

院内

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0500起床。昨晩は激しい雷雨でした。まだ体が旅モードになっておらず、重い。

現在地は豊前国/大分県宇佐市、院内の道の駅「いんない」。野宿セットを撤収し、ワンタンメンを作って様子見。雨は降り続くようです。

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0730、雨天装備で仕方なく出発。本日の目的地は別府。R500のショートカットは雨のため却下。R10に復帰して国東半島の付け根を縦断します。昨日濡らしてしまった靴を、どこかで乾かしたい。

宇佐

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0850、宇佐神宮を過ぎてJR日豊本線の宇佐駅。チェックポイントとして駅に寄っていくのは定番です。ここまで約20.5km。ちょっと休んでいきます。

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日豊本線と並走して、R10を道なりに進みます。杵築市に入ると徐々に緩い上り。振り返ると晴れ間が見えました。

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0950、立石峠(147m)を通過。かつての豊前国と豊後国の境界を越え、八坂川沿いに下ります。

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1100、豊後国/大分県速見郡日出町に入りました。

古くは豊国だったのが、飛鳥時代末期に豊前国・豊後国に分割。現在では日出町のみ属し、もはや意味を成していない速見郡。『豊後国風土記』にも記載されている歴史的な行政区分であり、景行天皇が熊襲討伐のため九州に乗り込んだ際、当地で速津媛が出迎えたことに由来します。

早速、セブンイレブンで休憩&昼食。サイクルコンピュータを見ると、走行距離が計測されていないことに気付く。雨で反応が鈍くなってるようなのでビニール袋を被せて保護しておきます。どん兵衛特盛でエネルギーチャージしたにも関わらず危険なほど眠い。別府でビジネスホテルを利用して、態勢を立て直すのもアリかな。

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1315、別府湾に下りました。

サイコンが不調になると、走行距離を把握できず困ります。走行中は距離に気を取られないようテープを貼って隠していますが、チェックポイントでの確認や、一日の終わりに記録する用途には必須。どれだけ飛ばしても平均速度は15km/hぐらいに収束するため、巡航速度は全く気にしないスタイルです。

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1330、再びセブンイレブン。既に雨は止んでいます。

ブレーキを調整しようと思ったらケーブルの押さえが破損。こんなものが割れるとは予想外…厚ワッシャーで代用します。京都出身のおじさんとお喋りしたり、ここで2時間ほど休みました。旅好きな人に出会うと、時間を忘れて語り合ってしまいます。

別府

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1548、別府市に入りました。では別府港からフェリーを利用して大阪南港へ…いやいや、まだ上陸して2日目。旅は始まったばかりです。

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1630、JR日豊本線の別府駅。福岡県の小倉駅から鹿児島県の鹿児島駅を結ぶのに、豊前国~豊後国~日向国で日豊本線というネーミング。鹿児島県に相当する大隅国~薩摩国は入ってません。

大阪から来たというお兄さんに声をかけられ、スマートフォンで今後の天気情報を教えてもらいました。予報によると明日の別府周辺は晴れ、明後日は雨とのこと。晴れているうちに、由布に寄り道するのが良さそうですね。

いかにもサイクリストな格好で走っているせいか、例によって行く先々で競輪選手かロードレーサーと間違われます。毎回「高そうなロードバイクですね!」とか「かなり速いんでしょ?」とか「超軽量のチャ○ンコだろw」とか言われて、答えるのも面倒になりました。

エコとか健康のためにやってると勘違いされることも多くて、スローライフみたいな思想は一切持っていないとお断りしています。私は、自転車に野宿セットを積んで旅をするだけのサイクルツーリスト。快適な旅を実現するために、現代の文明を最大限活用する方針です。

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そんなわけで、野宿せずビジネスホテル「アークイン松美」にIN。本日の走行距離は約70kmでした。

1週間に1回のみ使ってもいいと決めているビジネスホテル。初日の雨で萎えてしまったので、態勢立て直しのために利用。コインランドリーで濡れた服を洗濯、靴はドライヤーで乾かします。行程のチェック・カメラの充電・装備の点検など準備は色々。ゆっくりするのは、やることを全て終えてから。

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そして、ささやかな一人宴会タイム。少しだけ贅沢して、2030就寝~

2014年9月5日(金) 4日目

天気のスキマ。

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0700起床。よく寝ました。

天気をチェックすると、今日も明日も雨の模様。あんまり信用できないけど来週には晴れてくるのだとか。次の探訪ポイントである天岩戸神社と高千穂神社は、月曜日ぐらいに着くプランで行きましょう。

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自転車にバッグを積載して準備OK。0755、出発。本日の目的地は由布。道の駅「ゆふいん」が寝場所になりそうです。

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R10からR500に乗り換えて西の由布方面へ上ります。天気は曇り。まだ雨は降らなさそう。

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0845、R11まで上がってセブンイレブンで朝食。温泉街から湯気が立ち上っています。

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温泉には興味が無いのでR11を直進。鶴見岳(1374.5m)の南をひたすら上る山越えルートへ。別府温泉は活火山である鶴見岳の東麓に湧いています。

別府市として独立する以前は速見郡に属しており、『豊後国風土記』に速見郡の温泉が記載されています。『伊予国風土記』によると、葦原中国を開拓した大穴持命は速見の湯を海底に通した管を用いて伊予国(愛媛県)に送り、少彦名命を蘇らせたとあります。道後温泉の元になったのですね。

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由布岳(1583.3m)の南、城島高原を快走。霧に包まれて眺望は得られません。

由布

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1140、由布市に入りました。同じような道路写真ばかりなので、たまにはアクセントを加えてみたり。

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1145、狭霧台にて小休止。ここまで約23.2km、東に由布市街が見えています。

ここでロードバイクのサイクリストが颯爽と登場。別府在住の方で、周辺のルートを熟知するベテランでした。由布から大分に下るR210は緩やかで走りやすいとのこと。貴重な情報に感謝、明日はR210で下ります。

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1205、出発。ひとまず由布市街へ降下。9月の九州だというのに北海道並みに寒い。

由布院と湯布院…厳密な定義があるようですが混用されている感じ。以前は大分郡湯布院だったのが合併で由布市になり、正式には由布、観光地は湯布院、みたいなイメージです。ちなみに、古くは柚富郷と表記していました。

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1215、由布市街のローソン。地元のおじさんに声をかけられるも、大分弁らしき訛りが強くてよく分かりません。冷えてきたので休憩&昼食タイムとします。

ゆっくりしていると小雨。徐々に本降りになってしばらく出発できず。山越え中に降られなかったのが幸いです。

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1315、雨が上がったので出発します。念のためレインウェアとシューズカバー着用。油断して初日のミスを繰り返してはいけません。

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1325、JR久大本線の由布院駅。ここまで約29.1kmでした。普通の観光地で、駅前は観光客だらけ。長居は無用です。

4サイド仕様の自転車はどこに行っても目立つもので、観光客から興味本位で絡まれ、質問攻めに遭ってしまいます。理解する気もないのにしつこく聞かれ、小馬鹿にしてくるような輩も。こんな連中に旅の楽しさを語っても、どうせ聞き流されるだけ。心底うんざりするので観光客は適当にあしらいます。

本当に旅が好きな人は雰囲気で分かりますから、そういう旅人とは時間を忘れて語り合うことが多いです。目を輝かせて寄ってくる人は、間違いなく私と同じ種族。別府で出会ったおじさんのように、時間を忘れて語り合うのです。

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14時前に出発。由布市街をぶらぶらしてから郊外の道の駅へ。R216は観光バスが行き交い、かなり狭くて走りにくい。道の駅は高台にあり、ちょっと上らなければなりません。

九州には自衛隊の駐屯地や演習場が多数存在。北海道の部隊と同じく大変精強なことで知られています。この辺りは陸自車両が多く、邪魔にならないよう路肩に退避。職務で公道を走っているドライバーに負担をかけないように。

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1453、道の駅「ゆふいん」に到着しました。本日の走行距離は約35.1km。そんなに短かったの?

ここは大分自動車道のサービスエリアといった雰囲気。車やドライバーの出入りが多く、静かに寝られる環境ではなさそう。こうやって道の駅を野宿のために利用するほうが間違っているのですが、車のアイドリング、特にエアコンを付けっぱなしにされると非常に五月蝿い。キャンピングカーが一晩中ジェネレータを稼働させたりすると最悪です。

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日が暮れるまで3時間ぐらい。雨雲が急に晴れ、東の由布岳が姿を現しました。鶴見岳と同じく活火山。古い表記では柚富峯です。

道路情報案内所で天気を確認して今後のルートを検討。明日、R210で大分へ下ったらR10に乗り換えて内陸部に入り、天岩戸神社と高千穂神社のある高千穂峡へ抜けていきます。これからアップダウンの激しいルートが増えてくるでしょう。

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暗くなったので今夜もワンタンメンを作ります。軒下のベンチにエアマットとシュラフを展開。1910、少し静かになって就寝……

2014年9月6日(土) 5日目

迫る雷雲。

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0500起床。昨晩は冷え込み、4シーズン対応のシュラフが丁度いいぐらいでした。いつも通り、朝食を作って明るくなるまで待機します。

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0645、出発。R210に乗って、大分川沿いに大分方面へ。本日は高千穂峡の手前を目指して進みます。予報に反して天気は快晴。距離を伸ばしますよ。

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0738、庄内のローソン。インスタント麺が減ってきたので補給しておきます。あと1~2時間で大分、そろそろ交通量が増えてきました。南東に見えるのは障子岳(750.8m)。大分からあの南に回り込みます。向こうの雲は怪しい感じ。大丈夫でしょうか?

大分

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0840、由布市から大分市に入りました。道なりに市街中心部へ。

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0943、工事中のJR大分駅。ここまで約40.3km。日豊本線・久大本線・豊肥本線が乗り入れる大きな駅。周辺に休めそうなところは見当たらず、すぐに出発します。

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R10に乗り換え、南の豊後大野方面へ。ローソンで昼休憩しつつ、平坦なルートを進みます。

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豊後大野市に入り、犬飼でR326に乗り換え。豊後国に属した自治体が 豊後+αを称するパターン。国東半島には豊後高田市があるから豊後市はNGです。徐々に山あいの道、そして雨の気配が……

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1310、道の駅「みえ」に入った途端に通り雨。ここまで約70.7km。ギリギリのタイミングでした。次の道の駅は、三重市街の先のR502沿いに2箇所。前方のあちこちで雨が降っており、ここで留まるか悩んでしまう。しかし走らなければ先には進まず、道は開けません。

1400、雨天装備で出発します。

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激しい雷雨に遭遇し、三重市街のローソンに退避。時刻は1440、小康状態になったら出発です。

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1540、ラストスパート開始。道の駅を目指して雨の中を全力疾走します。

自転車や各種装備の性能に頼りっぱなしで、余計なことは考えず気楽に走るのが私の基本スタイル。とは言え、雨でも峠でも自力でペダルを漕がなければなりません。結局のところ、最後は気力を振り絞って走ることになるんです。

清川

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1620、道の駅「きよかわ」に到着。雨は止まず、10km程度のラストスパートで一気に体力を消耗。地元のオッサンに絡まれるも、相手にする気力すらありません。

本日の走行距離は約87.1km。結構走ったのに、大して伸びませんね……

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しばらく倒れ込んでから夕食の準備。

温かい味噌ラーメンを食べて心も体もリフレッシュ。日中は甘い炭酸飲料でエネルギーを補給しているので、行程を終えるとマイルドなお茶を飲んで甘さを中和します。ラーメンとお茶の組み合わせは、とても落ち着くんですよ。

適当に自炊セットを片付けていると、またしてもロードバイクのサイクリストが登場。佐伯在住(多分)の方で、阿蘇山方面を走ってきたそう。談笑した後、マイカーに自転車を積んで去っていきました。帰る場所があって羨ましい。

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誰も居なくなったので軒下にシュラフ展開。洗面を済ませて、ついでに髭も剃っておきます。

2015、疲れ果てて就寝。
6日目に続きます。

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