大江山ハイキング V 1/2/3/4/5

2014年4月9日(水) 1日目

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本日の最終行程開始。
大江山の家から鬼嶽稲荷神社まで5kmほど。

正面には分岐。
左ヘ行くと鬼嶽稲荷神社に直通。
右のゲートをくぐると鬼のモニュメント。
間違えないよう注意してね。

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まずはゲートをくぐり、鬼のモニュメントへ上ります。
雲一つない快晴で、逆光気味。

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1522、あっさり到着。

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酒呑童子、茨木童子、星熊童子の三人組。
平成元年(1989年)の大江山鬼伝説一千年記念として設置されたようです。

酒呑童子には様々な伝説があり、配下の鬼として副官の茨木童子、
四天王の*熊童子(*は不詳)、星熊童子、虎熊童子、金熊童子が知られています。
このモニュメント、上手い具合に東方の元ネタで揃っているのでした。
「地霊殿」の星熊勇儀は、名前も曲も星熊童子そのままですね。

伊吹山の伊吹大明神(八岐大蛇)と玉姫御前の間に生まれたとされる酒呑童子。
幼い頃は伊吹童子の名で呼ばれ、「萃夢想」の伊吹萃香のルーツと考えられます。
酒呑童子は比叡山を経て大江山に住み着き、頼光らに討伐された後、
その首は京都の入口である大枝山の老ノ坂峠に埋められたとか、
あるいは京都に持ち込まれ、宇治の平等院に収められたとか・・・

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2009年4月撮影分。
どれが誰なのか分からなかったり。

酒呑童子を頭領とする鬼は頼光らに滅ぼされますが、
茨木童子は辛うじて奇襲から逃げ延びることができました。
その後、京都の一条戻橋、あるいは羅生門で渡辺綱に襲いかかり、
今度は片腕を斬り落とされるも逃走、その後行方不明となりました。

まだ正体がよく分かっていない片腕有角の仙人、
茨木華扇(茨華仙)は、この茨木童子をモデルにしているでしょう。
萃香や勇儀と関係があったり、鬼っぽい要素が満載。
今後の「茨歌仙」で明かされるといいですね。

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というわけで、関連レポを紹介。
長野県の戸隠にも酒呑童子の生誕伝説があり、
やはり萃香の元ネタの一つとなっています。

2015年9月の「伊吹山ハイキング III」では伊吹山。
2015年4月の「比叡山ハイキング」では比叡山。
2014年12月の「大枝山ハイキング」では老ノ坂峠の首塚。
2015年5月の「宇治探訪 III」では平等院。
2015年9月の「善光寺・戸隠神社探訪」では戸隠。

鬼の元ネタだけで、これだけカバーできるんです。

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モニュメント付近の様子。大きな広場があり、
このまま進むと鳩ヶ峰と鍋塚の間にある駐車場に繋がっているらしい。
実際には、レポで触れていないルートが色々あります。

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では、ゲートへ下ります。

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先程の分岐を左に直進、緩い上り。
ずっと舗装された車道です。

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正面に見えるのは、大江山最高峰の千丈ヶ嶽(832.5m)。

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民家もあったりして、寂しいところではありません。

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林の中を抜けていきます。正面には再び千丈ヶ嶽。

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1622、分岐。
直進すると鬼嶽稲荷神社。
右折すると、鳩ヶ峰と鍋塚の間にある駐車場へ。
ここは直進します。

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分岐を過ぎると徐々に山の中。
道は若干荒れてます。熊も出るよ~

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青鬼が見えると、あと1kmぐらい。
日は山の向こうに沈んでいます。

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千丈ヶ嶽の山腹を上ります。まだ雪がありました。

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赤鬼が見えたらもう少し。
大型車回転場が設けられていますが、駐車場はありません。

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1700、鬼嶽稲荷神社前に到着。
大江駅出発から7時間ほど。ちょうどいい時間です。
車は駐車も進入も禁止。マイカーでのアクセスは推奨されていない様子。

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大江山休憩所前を通って鬼嶽稲荷神社へ。
この先が登山道となっています。

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ここは千丈ヶ嶽の8合目で、標高は640m。
昔はもっと頂上付近に社があり、大江山は御嶽と呼ばれていました。

大江山は日子坐王の鬼&土蜘蛛退治の伝説でも知られており、
四道将軍の丹波道主命が、父である日子坐王の旧蹟に
神祠を建立したと伝えられています。

弘化年間(1844~1847年)になって社殿が現在地に遷され、
現在の伏見稲荷大社から稲荷大神の分霊を勧請し、
鬼嶽稲荷神社となりました。全て右パネル参照。

左の鬼嶽神社由緒碑によると、かつては御嶽大明神として祀られ、
頼光らの酒呑童子討伐の際、当社にて祈願し神勅を蒙ったことから、
鬼嶽大明神として崇敬されるようになりました。弘化5年(1848年)には、
伏見稲荷大社から正一位鬼嶽稲荷大明神の神号を贈られたとあります。
やはり、この社も酒呑童子の伝説に深く関係しているのでした。

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補修されたばかりのようで、鳥居も社殿も綺麗な朱色です。

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拝殿にて参拝。主祭神は稲荷大神。
右の摂社には大国主命と事代主命をお祀りしています。

伏見稲荷を創建したのは秦氏ですから、
東方的には「心綺楼」の秦こころの氏神様と言えるでしょう。
2014年4月の「伏見稲荷大社探訪 V」に集約しておりますので、
そちらのレポを参照してください。

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社殿の様子。手前が拝殿、奥が本殿です。

この社は酒呑童子そのものを祀っているわけではありません。
大枝山ハイキング」でカバーしている、老ノ坂峠の首塚大明神へどうぞ。

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ここから2009年4月撮影分。
大江山の家から鬼嶽稲荷神社へ。
雪解けシーズンは道が荒れていることがあります。

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上がってきたところ。

以前はマイカーでも進入可能で、奥に駐車スペースがありました。
その後、休憩所の改修に伴い駐車スペースが廃止され、トイレが新設。
現在のような形に整備されています。

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古い社殿の様子。
手水舎に設けられていた屋根は、
最近になって積雪で倒壊したのだとか・・・

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これは2010年撮影分。
大江山は雪が深く、冬季はそれなりの装備が必要になります。
今回のようなシーズンと違い、気軽に登ることはできません。
・・・私は大変な目に遭いました。

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雪に埋もれた社殿の様子。
ここまで過去の撮影分でした。

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休憩所横から、本日歩いてきた下界の様子。
正面の綺麗な三角形の山が岩戸山です。

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登山道の手前に新設されたトイレ。ここが駐車スペースだったところ。
左に300mほど下ると、鬼の洞窟に通じています。

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ザックを下ろして一旦休憩。
以下、2009年11月3~4日に実施した雲海ウォッチをどうぞ。

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2325、最終便で大江山口内宮駅に到着。
待合室で仮眠させてもらいます。

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行程開始。真っ暗な車道を10kmぐらい歩いて、鬼嶽稲荷神社へ。
普通に怖いと思うので、物好きな方以外はやめたほうがいいでしょう。

この日の京都北部は夜前まで雨。
夜遅くから晴れて、今シーズン一番の冷え込み。
雲海にはちょうど良いコンディションでした。

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0550、2時間ほどで鬼嶽稲荷神社に到着。
まもなく日の出、既に幻想的な光景が広がっています。
休憩所とトイレを改修していた時期ですね。

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0627、日の出です。

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徐々に日が昇ります。

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カメラマンの皆さん、すっかり見とれています。
こういう現場っぽい雰囲気を撮るのが好き。

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鬼嶽稲荷神社から見る雲海はオススメです。
神社巡りやハイキングと併せてどうぞ~

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・・・休憩終了。
暗くなる前に鬼の洞窟へ向かいます。
ザックは上に残置しておきました。

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少し下ると、岩場に祠が設けられていました。
正一位鬼丸稲荷大神とありますが、由緒不明。

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標識は割とアバウトで、ルートは分かりにくい。
急斜面もありますから、無理して行かないほうがいいです。

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地形を見て、適当に下ります。

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1735、鬼の洞窟付近まで下りました。
が、獣の毛が散らばっていたりしてアレな感じ。
これ以上深入りせず、速やかに撤収します。

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向こうに見えるのが休憩所。
この300m、意外と手強かった。

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1750、大江山休憩所に戻りました。
後はゆっくり休ませてもらいます。

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休憩所内部の様子。
テーブルとベンチ、畳が設置されており、
食事にも就寝にも適しています。素晴らしいコンディション。

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いつも通りワンタンメンを作ります。
今日は平日で、ハイカーは誰も訪れません。
静かな空間でホッと一息。

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既に日は暮れました。
洗面を済ませたらシュラフとマットを展開します。
1905、明日の大江山縦走に備えて就寝。

本日の歩行距離は約17km。
2日目に続きます。

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