京都西山ハイキング II 1/2
2014年12月10日(水)
冬の西山探訪。
松尾大社を中心に秦こころのルーツを辿ります。
山歩きと神社巡りを兼ねた、いつもの気楽なプラン。
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0748、阪急嵐山線の松尾大社駅にて下車。
例によって、通勤・通学ラッシュに紛れてやってきました。
本日の天気は曇りっぽい晴れ。気温は5℃。
2015年5月2日撮影分の松尾大社駅。
ここは京都府京都市西京区です。
当駅は2013年12月、観光での分かりやすさを考慮して、
松尾駅から松尾大社駅に改称されました。
以降、補完的に掲載します。
駅を出ると、R29の松尾大社交差点。
すぐ左手には松尾大社の一の鳥居。
石柱の脇にあるのは酒甕ですね。
こちらが西山周辺の地図。
本日は松尾大社駅をスタートして松尾大社を探訪。
西芳寺まで下って松尾山に取り付き、嵐山、鳥ヶ岳へ。
後は松尾山に折り返し、嵐山駅でゴールとなります。
※国土地理院の「地理院地図(新版)」から抜粋。
「カシミール3D」で出力し、ポイント及びルートを追記。
利用規約に基づいて掲載しています。
早速、一の鳥居をくぐって参道へ。
この参道は車道です。車が通るから気を付けて。
紅葉シーズンが終わって観光客が減ってくる頃。
平日ということもあり、探訪には最適なタイミング。
2015年撮影分。
一の鳥居の向こうには松尾山の尾根。
一番右に見えるのが松尾山山頂(275.8m)・・・だと思います。
松尾大社の祭神は大山咋神と市杵島姫命。
かつて松尾山山頂付近の磐座に祀られていた神様を、
渡来氏族である秦氏が氏神として祀り、当地を開拓したのだとか。
大宝元年(701年)、秦忌寸都理によって社殿が創建されました。
という経緯から、東方的には「心綺楼」の秦こころの氏神様と言えるでしょう。
御存知の通り、こころちゃんは秦河勝の面が元ネタです。
もっとも、秦河勝の本拠地は太秦なのですが・・・
二の鳥居までやってきました。
脇勧請と呼ばれる榊が吊るされています。
秦忌寸都理は西山に松尾大社を創建、
弟とされる伊侶巨秦公は東山に伏見稲荷大社を創建し、
それぞれの神様を氏神として祀ったという歴史があります。
2014年4月の「伏見稲荷大社探訪 V」に集約しておりますので、
そちらのレポからどうぞ。
二の鳥居から楼門へ。
酒造の神様として崇敬されている松尾大社。
灯籠には「松尾社 日本第一酒造神」とあります。
酒の聖地とも言える社ですから、酒好きの探訪者は是非。
私は安全のため、行程中は飲酒しない派デス。
2015年撮影分。楼門には、しゃもじ型の絵馬が掲げられています。
同じく市杵島姫命を祀る厳島神社から伝わったのでしょうか。
楼門をくぐって境内へ。正面には拝殿。
健康長寿のシンボル、撫で亀さんがあります。
手水舎にも亀。
松尾大社の神使が亀と鯉というのは有名ですね。
亀繋がりなのか、映画「ガメラ3」のロケ地にもなりました。
本殿にて参拝。
この後ろが松尾山の神域となります。
磐座への登拝は2名以上で、許可が必要。
ここから2015年撮影分。
境内には松風苑三庭と磐座登拝の受付があります。
祖霊社、金刀比羅社、一挙社、衣手社から成る南末社。
「ガメラ3」で倉田さん御一行が向かったところです。
この先は行き止まりで、怪しい施設はありません。
楼門を出て散策すると、松尾さんなる狸。
ここまで2015年撮影分でした。
境内を出て、二の鳥居前の車道を南へ。
次は月読神社に向かいます。
0837、松尾大社摂社の月読神社。
観光客は皆無、地元の人が散歩中。
ちょっとだけ残った紅葉。
この社も、秦氏と深い関係があるようです。
本殿にて参拝。祭神は月読尊です。
とても静かで、落ち着いた空間。
これは聖徳太子が月読尊を崇敬していたことに由来するらしい。
秦氏との関係からも、ここに聖徳太子社があるのは自然なことでしょう。
隣には月延石とむすびの木もあります。
2015年撮影分。
本殿左手には、天鳥船命を祀る御船社。
願掛け陰陽石と解穢の水もあります。
聖徳太子は、東方的には「神霊廟」の豊聡耳神子そのまま。
月読尊は「儚月抄」に、天鳥船命は秘封倶楽部の「鳥船遺跡」にエピソードがありました。
小ネタ程度の関連性ではありますが、よく知られていると思います。
探訪らしい行程を終えて、後は普通の山歩き。
東海自然歩道の標識に従って松尾山の登り口へ。
西方寺川沿いに進みます。
0902、右手には華厳寺(鈴虫寺)。
平日の朝でも、観光客が多そうな雰囲気。
華厳橋で西方寺川を渡ります。
0910、西芳寺(苔寺)前。
こちらの拝観は事前予約が必要です。
竹林を抜ける散歩道。
ハイカーを守ってくれる山の神さんがあります。
0918、分岐にやってきました。
ゲートを直進すると、保津峡方面へ抜ける松尾山林道。
倒木が多く、不明瞭な区間のあるルートです。要注意。
左折すると桂坂方面に抜けるルート。
今回は分岐を右折して、松尾山に登ります。
松尾山へのルートは、京都一周トレイル西山コースの一部。
トレイルコースは松尾山から嵐山市街に下るようになっています。
ここには51番の標識(以降W-51と表記)。
嵐山、鳥ヶ岳を経て保津峡方面に抜けることも可能ですが、
鳥ヶ岳以降は不明瞭なルートです。これも要注意。
竹林を抜けて尾根に出ました。
緩やかなアップダウン。
防火ポスターが随所に掲示されています。
この女の子は炎を操る程度の能力がありそう。
野生のニホンザルに遭遇。
この辺りの猿は、嵐山モンキーパークいわたやまで有名。
私の存在には全く興味が無いようで、さっさと通り過ぎて行きました。
まもなく嵐山市街に下る分岐。
わな猟のハンターが活動中。
1020、W-32。帰りはここから下ります。
今年の狩猟事情について話を聞いて小休止。
1025、W-32の分岐から松尾山へ。
後半に続きます。