2015年12月20日(日)
冬の愛宕参り、再び。
火伏せの信仰で知られる愛宕山へ。
山歩きと神社巡りを兼ねた、「儚月抄」関連の探訪です。
※当サイトの内容を過信して発生したトラブルには一切の責任を負いかねます。
必ず注意事項に目を通してからレポをお楽しみくださいますよう、強くお願いします。
0810、阪急嵐山線の嵐山駅にて下車。
ここは京都府京都市西京区です。
本日の天気は快晴。気温は5℃。
北西には愛宕山(924m)がそびえています。
紅葉シーズンが終わり、もう混雑はありません。
駅前にはハイカーの姿がちらほら。
絶好のハイキング日和ですね。
こちらが愛宕山及び嵐山周辺の地図。
本日は嵐山駅をスタートして、嵐山公園、嵯峨鳥居本を経て清滝へ。
清滝から愛宕山の愛宕神社へ登り、水尾、落合を経て嵯峨鳥居本にリターン。
後は行きと同じルートを辿り、嵐山駅でゴールとなります。
※国土地理院の「地理院地図(新版)」から抜粋。
「カシミール3D」で出力し、ポイント及びルートを追記。
利用規約に基づいて掲載しています。
ストレートに愛宕山へ登る場合は京都バスを利用し、
阪急嵐山駅前バス停から清滝行きに乗車するのが無難です。
付近にはJR嵯峨嵐山駅や京福嵐山駅もありますので、
アクセス手段は各自の都合でどうぞ。
まずは嵐山公園(中之島地区)から渡月橋へ。
京都・嵐山花灯路の期間です。
嵐山公園から渡月橋と愛宕山を一望。
北東には、大比叡(848.3m)と四明岳(838m)から成る比叡山が見えます。
比叡山といえば鬼の頭領、酒呑童子の伝説にも登場する山。
東方的には「萃夢想」の伊吹萃香のルーツの一つでもあり、
2015年4月の「比叡山ハイキング」でカバーしています。
上は2013年5月5日、下は2015年4月12日撮影分。
もう何枚撮ったか分からない、テンプレのような構図。
山頂付近のシルエットが特徴的で、
京都のどこから見ても愛宕山だと分かります。
その昔、愛宕山と比叡山が高さ比べの喧嘩をして、
愛宕山が比叡山に頭を殴られてコブが出来たのだとか。
よく「京都市内で一番高い山」と言われますが、これは誤り。
京都府と京都市の最高峰は、滋賀県との境界にある皆子山(971m)。
「京都市街から一番目立つ山」なら、愛宕山で間違いないと思います。
ここから2015年5月2日撮影分。
上流では保津川、この辺りでは大堰川と呼ばれる桂川。
下流で木津川や宇治川と合流し、淀川として大阪湾に注ぎます。
当地を開拓したのは渡来氏族の秦氏。
東方では、秦こころの元ネタと言えるでしょう。
2014年12月に実施した「京都西山ハイキング II」では、
秦氏に関係の深い松尾大社や西山周辺をカバーしています。
これは渡月橋南詰付近。
せっかくなので、愛宕山の写真を沢山掲載します。
渡月橋を渡り、桂川沿いに嵐山公園(亀山地区)へ。
もう暑くなってきました。
公園内の展望台まで上ります。
猿が出没するので、注意してください。
0840、展望台から保津峡の眺望。
山の中腹に大悲閣千光寺。麓には高級旅館、星のや(旧嵐峡館)。
保津峡の間に見える山は北松尾山(482.6m)です。
愛宕山ではありませんヨ。
嵐山公園から、竹の小径をかすめて嵯峨鳥居本方面へ。
京都一周トレイル西山コースに従って進行します。
ここには16番の標識(以降W-16と表記)。
2013年撮影分。昼間は大変混雑するため、
早朝に訪れるのがベストです。
「永夜抄」っぽい雰囲気ではありますが、
幻想郷にある迷いの竹林は、因幡国の高草郡が大津波で流れてきたという設定。
ここを舞台とするのは無理があると思います。
0855、嵯峨野観光鉄道、トロッコ嵐山駅。
ここはW-14。標識が多くて分かりやすい。
トレイルコースは分岐を左折し、R50で落合方面へ。
今回は分岐を直進、R137で清滝方面へ向かいます。
嵯峨鳥居本~清滝の区間は、ここで2ルートに分岐。
ストレートに抜ける清滝隧道(清滝トンネル)か、
山道を上る試峠ルートに別れます。
西の清滝隧道は、愛宕山鉄道の平坦線が通っていたトンネル。
現在は交互通行の狭い車道で、ライトで安全を確保すればハイカーも通行可能。
行きは清滝隧道を通りますよ。
隧道前でヘッドランプとセーフティライトを装着。
こういうところでは、前方より後方のライトが重要です。
※非常に危険ですから、無灯火で歩くのはやめましょう。
隧道内を安全に進行中。
実は、清滝隧道と試峠は心霊スポットとして有名。
霊が出るとか言われてますが、そんなことはないのでご安心を。
DQNは沢山出没している模様。
隧道を抜けて京都バスの清滝バス停。
ここで2ルートが合流。後は清滝へ下るだけ。
0936、W-1、清滝の渡猿橋に到着。
ここが西山コースの起点となります。
嵐山から歩いて、ようやく愛宕山の入口。
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