熊野古道トレッキング I
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2009年12月28日(月) 5日目 伊勢路
峠越えは続く・・・
0500起床。
もっと眠りたいけどそんな暇はありません。
夜のうちに雨が降ったようですが、今は止んでいる感じ。
今朝もチキンラーメンを作り、手早く片付けて様子見。
現在地は三重県尾鷲市のJR三木里駅。
本日は五つの峠を越えて、新鹿を目指します。
大きな峠越えを終えたので、若干余裕のあるルート。
0647、明るくなってきたので出発。
山はガスっていますが、天気は大丈夫そう。
R311に復帰して南へ。八十川橋で八十川を渡ります。
0703、R311沿いの三木峠(120m)入口。
早速、登っていきましょう。
0755、三木峠(120m)に到着。
鹿の足跡がありました。
峠から展望台に寄り、賀田湾を眺めます。
今日もいい天気。暑くなってきました。
一旦舗装された林道に合流し、次の羽後峠(140m)へ。
石垣・石畳・苔の絶妙なハーモニー。
0910、羽後峠(140m)に到着。
毎回こんな感じで休んでいるわけです。
この辺りから、猪垣という猪や鹿を防ぐ石垣が現れます。
0925、出発。小さいながらも雰囲気のいい峠でした。
賀田に下りました。
R311に乗って、古川橋で古川を渡ります。
1005、JR賀田駅に到着。
誰も来ない駅舎で、ゆっくり休憩・・・
紀勢本線は大部分が無人駅。
駅舎の大きさ、トイレの綺麗さ、自販機の有無は駅によって異なりますが、
ご覧のように、寝場所に適したところが多いです。
伊勢路の特徴の一つと言えるかもしれませんね。
1020、賀田駅を出発。
海沿いのR311を南へ向かい、飛鳥神社に寄り道。
新宮にある阿須賀神社の末社として創建されたと伝わる社。
速玉男命と事解男命を祀ります。
同じように見える山道も、実際に歩くと表情は全く違います。
説明しろと言われたら困ってしまいますが、とにかく違うんです。
1132、甫母峠(305m)に到着。
尾鷲市と熊野市の境界となります。
1150、出発。
二木島湾を眺め、曽根太郎坂を下ります。
ここは木の根道が特徴的でした。
猪垣と一緒に、銘板も残されていました。
寛保元年(1741年)から1年かけて設置されたとあります。
行き倒れ巡礼供養碑。
熊野古道には、旅の途中で倒れた者を供養する碑が各所にあります。
これは文政3年(1820年)に亡くなった、17歳の若者の碑とのこと。
二木島の漁港が見えました。
もう12時を過ぎました。駅で休んでいきましょう。
1308、新逢川橋で逢川を渡ってJR二木島駅。
例によってコンビニはありません。
小休止の度におにぎりやパンを消費しているため、食糧が欠乏。
新鹿にコンビニが無ければ、電車で尾鷲に戻りましょうか。
1328、新鹿を目指して出発。
民家の裏からR311へ。荒れてますね。
1353、またまたR311に復帰し、二木島峠(240m)に取り付き。
途中で猿に出会いました。
・・・疲れのあまり道を外してしまい、時間をロス。
分かりにくいルートというわけではありませんが、
慎重に歩かねばなりません。
1435、二木島峠(240m)に到着。
まずまずのタイムです。
1440、出発。
チェーンソーの音があちこちから響く中、逢神坂峠(290m)へ。
そういえば、今日は全然ハイカーを見かけませんね。
1500、逢神坂峠(290m)。
新鹿までもう少し、順調です。
各峠にはスタンプが設置されています。
スタンプラリーが好きな方はどうぞ。
1525、出発。のんびり下ります。
R311に乗り、里川橋で里川を渡ります。
1625、JR新鹿駅に到着。行程を終えました。
近くにAコープを見つけましたが、十分な補給は出来ず。
電車を利用して、尾鷲に戻ります。
尾鷲駅にて下車。
サークルKでしっかり補給しておきます。
久々に、まともな夕食にありつけました。
コンビニで休んでいると、色んな人に声を掛けられます。
こうやって地元の人達と話せるのが旅の醍醐味。
1916、新鹿駅にリターン。
運賃は往復960円でした。
三木里から半日かけて歩いて来たこの駅、
電車を使えばたったの14分なのですね・・・
駅舎に入って、しばらく終電待ち。
無人駅は寝場所に使える反面、終電の制約があります。
早めに行程を終えても、すぐ寝られないのはちょっと辛い。
溜まってきたレシートを整理していたら、また鹿・衝突・遅延。
久々に順調な行程であったことに満足し、5日目を終えました。
ああ・・・暖房の効いた部屋で休みたい・・・
本日の歩行距離は約17km。
6日目に続きます。