熊野古道トレッキング I
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2009年12月27日(日) 4日目 伊勢路
最悪の難所越え。

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0520起床。
気温は2℃。いつも通りの適度な寒さ。
温かいコーンスープを飲んで気合を入れます。
LUMIXのバッテリーが1/3になって、とても不安に。

現在地は三重県北牟婁郡紀北町のJR相賀駅。
本日は馬越峠(325m)を越えて尾鷲へ下ります。
時間と体力が残っていれば、その先まで進みましょう。

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0605、出発。
R42に乗って、銚子橋の北でR760に乗り換え。
便ノ山橋で銚子川を渡ります。

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紀勢本線を渡って、R42沿いの峠入口へ。
時刻は0650。この峠を越えると、ようやく尾鷲です。

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なかなかハードな登りですが、
江戸時代に整備された石畳が残っており雰囲気は大変良好。
撮影枚数が少なく、山道の写真を沢山掲載できないのが残念。

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0753、馬越峠(325m)に到着しました。
ここは北牟婁郡紀北町と尾鷲市の境界です。

ベンチや休憩小屋など、よく整備されている印象。
尾鷲から登って折り返すハイカーで賑わっていました。

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尾鷲に下る前に、天狗倉山(522m)に向かいます。
きつい階段や岩場があって険しいルート。

地元のおじさんが案内しながら先行してくれましたが、
ペースが追いつかず非常に苦労しました。タフすぎる・・・

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0825、天狗倉山から南、尾鷲方面の眺望。
熊野灘・尾鷲湾・尾鷲市街、その向こうの八木山まで一望できます。
右の写真、中央の薄緑のタンク付近が次の峠の入口。・・・遠い。

ところで、天狗倉山は「てんぐらやま」と読みます。
元々は天倉山だったのを行者が勝手に改名したので、
実はけしからん話なのだ。と先程のおじさんが教えてくれました。

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さて、天狗倉山の山頂はこの巨岩の上になります。
高所恐怖症ですが、せっかくなので登頂することに。

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標高522mの山頂から北西の眺望。
中央の雪を被ったところが、奈良県の大台ヶ原山(1695.1m)になります。

それにしても素晴らしい天気。
休憩したら、梯子を下って峠に戻りましょう。
今日は良い一日になりそうですね。

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0928、尾鷲へと降下。

ストック先端の石突は石畳を傷付けてしまうため、
熊野古道ではゴムキャップの装着を推奨されています。
木製の金剛杖、という選択肢もアリかな・・・

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地元の人達の手入れのおかげで、コンディションは良好。
ハイカーや観光客で賑わい、歩きやすいハイキングコースです。
馬越峠はオススメですヨ。

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1018、馬越公園まで下りました
ここから先は舗装路。尾鷲まで、あと一息です。

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馬越不動尊の馬越不動滝に寄り道。
不動明王と役行者を祀ります。

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1050、尾鷲に下ってR778に合流。
武速須佐之男命を主祭神として祀る尾鷲神社へ。
年末年始の準備が進んでいました。

案内所の人に「休んでいかない?」と誘われましたが、
本日の後半戦に時間を残すため丁重に断っておきました。
このペースなら、次の峠を越えられるでしょう。

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北川橋で北川を渡ってR203へ。まずはサークルKにて最終補給。
1122、JR尾鷲駅に到着するも、休めそうな感じではありませんでした。
馬越峠へはアクセスしやすいですね。

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1140、後半戦に向けて出発。
広い尾鷲市街を抜け、八鬼山(647m)の入口へ。

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矢ノ川橋で矢野川を渡り、やっと例のタンクに着きました。
振り返ると、北に天狗倉山が見えます。

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1242、八鬼山登り口。
ここから九木峠(522m)と八鬼山峠(627m)に取り付き。

八鬼山越えは西国一の難所と呼ばれた山道。
本日の最終戦、気合いを入れて挑みます。

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石畳の状態は良好。
苦しいながらも楽しい峠越えになる筈でした。
しかし・・・

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これ、なんだか分かりますか?
地元の地権者による、世界遺産登録に反対する落書きです。
世界遺産に登録されたせいで森の手入れが出来なくなってしまい、
怒った地権者が山道沿いの木や岩に大量の落書きをしています。

尾鷲側の落書きはこの写真のように消されているものの、
三木里側には残っており、中には旅人を貶す看板まであります。
世界遺産登録だけでなく、旅人にも敵意を剥き出しにしているのですよ。
素性は知りませんが、山中で出くわしたら何をされるか分かりません。

込み入った事情があるようですからあれこれ言うつもりはありませんが、
人間のネガティブな面を見せつけられて気が滅入ってしまいました。
ああ~、こんなところ、来なければよかった・・・

※こんな落書きを見れば必ず後悔します。
八鬼山は全くもってオススメできません。
電車でのショートカットを強く推奨。

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気を取り直して行程続行。
七曲がりと呼ばれる、つづら折れの険しい石段を登ります。
こういうところの雰囲気はとてもいいんですよね。うん。

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七曲がりをクリアすると九木峠(522m)。
時刻は1533。日が傾いてきました。

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三宝荒神堂を過ぎ、まもなく八鬼山峠。
休みたいけど、わざわざザックを下ろすのも辛いです。

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1610、八鬼山峠(627m)に到着。
三木峠とも呼ばれているようです。
後ろの巨岩が、標高647mの山頂なのかな?

峠で休憩していたら、疲労と空腹のあまり眠りかけてしまいました。
1628、最後の気力を振り絞って出発します。

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さくらの森エリアを通り、三木里へ下ります。
ここも江戸道と明治道に別れており、江戸道を通りました。

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下りのペースも一向に上がらず、いつの間にか真っ暗に。
ヘッドランプを点けて、道を外さないよう慎重に歩きます。
焦って下ろうとして、何度も躓いてしまいました。

例の落書きがライトに照らし出され、雰囲気は最低最悪。
こんな時、野生の鹿さんに出会うと癒されますね~

※日没後の山歩きは、道迷いの恐れがあり大変危険です。
暗くなる前に行程を終えられるようにしましょう。

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ようやく沓川沿いに下るも、
落書きをした人物が彷徨いているかもしれないと思い、
明かりや民家すら警戒しながら歩く始末。もう嫌だ・・・

1810、R311に合流して三木里海岸に到着。
本日の寝場所となる三木里駅に向かいます。

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1830、R159でJR三木里駅に辿り着きました。
高台にあったので、なかなか見つからず一苦労。
今日も、長い一日が終わりました。

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コンビニは無く、食糧をキープしたいので今夜は自炊。
ホワイトガソリンを使用するウィスパーライトで湯を沸かします。
温かいチキンラーメンを食べると、少し疲れが取れますね。
(詳細は自炊セットのページを参照)

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夕食と洗面を済ませ、終電まで待機中・・・
これまで撮った写真を整理、4日間で260枚撮りました。

時間を潰しに来たバスの運転手さんの話によると、
昔はこの辺りの駅にも5名ぐらいの駅員さんが務めており、
泊まる当てのない旅人を部屋に入れてくれることがあったそうです。
今では車道が整備されてマイカーが中心となり、電車もバスもガラガラとのこと。

「こんな所で寝て凍死しないの?」と色んな人に尋ねられますが、
凍死するレベルではありませんし、装備と慣れで解決します。
冬に野宿をしていると、こういう質問が多いんです。

仮眠しながら終電を待っていたら、また鹿と衝突して遅延。
どれだけの鹿を轢いているのか心配しつつ就寝。
心身ともに、疲れは溜まる一方です。

本日の歩行距離は約24km。
5日目に続きます。

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