熊野古道トレッキング II
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2010年12月31日(金) 7日目 小辺路
雪の中。
0700起床。気温は-8℃。
寒すぎてよく眠れませんでした。
シュラフが凍っています・・・
現在地は伯母子峠(1220m)の伯母子岳山小屋。
奈良県吉野郡十津川村と、野迫川村の境界です。
東に登ると伯母子岳山頂(1344m)。
もう、寄り道する余裕は残っていません。
天気は晴れ。日の出を迎えました。
夜のうちに、更に雪が積もったようです。
凍えながら朝食の準備。
私は山菜おこわとコーヒー、彼らは怪しげなパスタを作ります。
こういう寒い環境では、ホワイトガソリンのウィスパーライトが大活躍。
(詳細は自炊セットのページを参照)
それにしても寒い。何もやっても寒いです。
皆さんは高野山を目指して先に出発。
高野龍神スカイライン(R371)沿いにある
野迫川村総合案内所をチェックポイントにするようです。
私に強行軍するような体力は残っていないので、
今日は大股の集落に下ります。
前方からハイカーのグループ。
桧峠を経て、順調に下ります。
昨日と同じような巻き道が延々と続きます。
休憩しながら、黙々と進行・・・
1125、萱小屋跡で休憩。
手作り感あふれる山小屋がありました。
もう一息で大股。早く雪のない集落に下りたい。
1200、大股の集落に到着。
大雪でとんでもないことになっていました。
今後の行程を大幅に見直さなければ・・・
とりあえず、集落を通るR733へ下ります。
この状況で野宿できる場所があるはずもなく、
集落の旅館を訪ねてみたら誰もいない様子。
大股橋で川原樋川を渡り、公衆トイレの中に避難。
携帯電話は圏外になっており、情報は得られません。
途方に暮れていると、地元のおじさんに民宿を紹介してもらいました。
トイレ前の公衆電話から民宿に電話すると、宿泊OKとのこと。
ここまで車で迎えに来てもらえることになりました。
大股の集落から約1.5km北西にある民宿「かわらび荘」にて。
暖房の効いた綺麗な部屋でくつろぐのは久しぶりです。
濡れたジャケットやスパッツを干してのんびり。
テレビを見ていたら、今日が大晦日だということを思い出しました。
この状況ではあまり関係ありませんね・・・
風呂に入って夕食を済ませたら、
オーナーのおばさんと色々話して自由な時間を過ごします。
明日の行程について相談すると、
山道は積雪が多くて歩くのは困難とのこと。
車道(舗装された林道)で行くのが無難だが、
高野龍神スカイライン(R371)までは除雪されていない。
高野山への中間点である野迫川村総合案内所は冬期閉鎖中。
などの厳しい情報を得ることができました。
微妙なタイミングで訪れてしまったようですが、
悩んでも仕方がありません。1845、明日に備えて就寝。
本日の歩行距離は約7km。
8日目に続きます。