東海道ツーリング
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2013年4月5日(金) 5日目
後半戦。
0530に起床するも、二度寝して0600起床。
まだ眠く、体中がだるい。天気はとてもいい感じ。
現在地は静岡県富士市の「富士ステーションホテル」。
昨晩、私の写真が道路ばかりでワンパターンだと酷評される夢を見ました。
私は道路の実情を撮りたいだけであって、ワンパターンなのは知ってます。
朝食を済ませて出発の準備。
行程のチェック等は昨晩終えています。
右の写真は普段携行している水分。2Lの水と1Lのスポーツドリンクはバッグ内に収納。
それらを混ぜたものを0.5Lのペットボトルに入れ、自転車のボトルケージに取り付けています。
自転車専用のボトルもありますが、私は長旅での汎用性を重視してペットボトルを愛用。
夏場は飲み口がカビやすいので、1日使ったら交換すること!
0653、ビジネスホテルを出て、駅前で荷物を積載。
どうやら夜のうちに雨が降っていたようです。
駅の向こうには、昨日見えなかった富士山が。
0715、テンションを上げつつ出発。
本日の目的地は神奈川県の道の駅「箱根峠」。
本ツーリング最大の難所である箱根峠を越えることになります。
前半は東海道を外れて、富士山本宮浅間大社のある富士見へ。
その後、富士まで引き返して東海道に復帰、箱根を目指します。
箱根峠では相当苦労するはずなので、距離は約71km。
これで余裕をもって走ることができるでしょう。
富士見方面へ快走。
と言っても道は狭く、交通量が多くて走りにくいです。
0817、JR富士見駅。ここまで約10.1km。
富士から富士見へは緩い上りで、意外と楽ではありません。
富士山の裾野だから当然なんですけど。
0830、富士山本宮浅間大社の駐車場。
ここまで約10.9km。日本最高峰の霊山がそびえています。
青空、富士山、日の丸、鳥居・・・素晴らしい情景です。
苦労はあったけど、走ってきてよかった。
ちょっと休憩しながら、誘導員のおばさんと色々お喋り。
東海道に戻るより、富士五湖や樹海を抜けて富士山を一周するほうがオススメとのこと。
「青木ヶ原の伝説」や「月まで届け、不死の煙」にもピッタリなルートですが、
今回は東海道に専念したいので辞退。また来ます。
さて、一息ついて行程をチェックしていたところ、
BBAに興味を持たれて質問攻めに遭ってしまいました。
私の旅を否定するような妄言まで浴びせられてうんざり。
調子に乗りやがって。
観光客(ドライバー含む)には、この手のうざい連中が一定数存在。
理解する気もないのに興味本位で絡まれ、大変不愉快な思いをします。
あまりにも鬱陶しいので、無視するか適当にあしらうのがベストです。
せっかく富士見まで来たのに、萎えるなあ・・・
気を取り直して、ゆっくり参拝&散策タイム。
浅間大社の神使は猿とされていますが、鶏もいます。
主祭神は木花之佐久夜毘売命。相殿神は瓊々杵尊と大山祇神。
木花之佐久夜毘売命は、ここでは浅間大神とも呼ばれます。
桜を象徴する神様として有名で、境内には沢山の桜。
このシーズンに訪れて良かったですね。
楼門へ。
走ってばかりでは疲れるので、たまにはリフレッシュしたい。
そんなわけで、行程の中に神社巡りを入れています。
垂仁天皇3年(紀元前27年頃)、
富士山麓にて浅間大神を祀ったのが当社の始まり。
大同元年(806年)には、現在地に社殿が創建されたと伝わります。
御存知の通り、浅間大社は全国の浅間神社の総本社。
富士信仰の中心となる社で、富士山を神体山として祀ります。
ここは本宮であり、奥宮があるのは標高3776mの富士山頂です。
富士山には・・・多分登らないと思う。
富士山と浅間大社。
東方的には秘封の「卯酉東海道」だけでなく、
「永夜抄」、「儚月抄」の藤原妹紅のエピソードでもお馴染みでしょう。
もこたんは蓬莱山輝夜の壷を奪おうと岩笠を追い、富士山に登りました。
そこに咲耶姫が現れ、色々あって岩笠をコロコロした挙句、
壺の中身の蓬莱の薬を飲んでしまったのですね。
「儚月抄」によると、富士山に住んでいた咲耶姫は、
その昔、八ヶ岳が富士山より高いことに怒って八ヶ岳を粉砕。
姉の石長姫はすっかり嫌気が差し、八ヶ岳に移住してしまいました。
幻想郷の妖怪の山は、咲耶姫に砕かれる前の八ヶ岳なのだとか。
というわけで、関連レポを紹介。
2015年5月の「宇治探訪 III」では、もこたんの元ネタの一つとなった平等院鳳凰堂。
2013年8月の「八ヶ岳トレッキング」では妖怪の山、八ヶ岳をカバーしています。
咲耶姫は、十六夜咲夜の元ネタかも・・・という説もよく知られてますね。
駐車場に戻ったら後半の行程をチェック。
0920、そろそろ出発しましょう。
前半と同じく、走りにくい道で富士まで戻ります。
途中の交差点を間違えて若干ロス。
振り返ると、富士山はもう雲の中。
ギリギリのタイミングでした。
富士に戻り、吉原方面へ。
とりあえずJR吉原駅を目指していたら、
駅に通じる道がまさかの自動車専用バイパス。
迂回路等の案内板は無く、大回りして駅を探すことに。
下らないバイパスばかり作るなって言ってるだろ。
1110、JR吉原駅。ここまで約32.4km。
非常に分かりにくい位置にありました。
1135、14.5番:柏原宿本陣跡。ここまで約36.2km。
座標は35°08'08.6"N 138°44'34.1"E。
柏原は吉原と原の間宿という位置付け。
事前調査の段階で、14番:吉原宿本陣跡と勘違いしていたらしい。
仕方ないので、先に進みます。
1138、JR東田子の浦駅。ここまで約36.5km。
この辺りはR1ではなく、コンビニは見当たりません。
もうちょっと走ってみよう。
原方面を目指します。
1147、沼津市に入りました。
北側のR1に乗り換え。
向こうに見えるのは愛鷹山塊の呼子岳(1310m)。
相変わらずコンビニはありませんが、原方面へ。
1227、13番:原宿本陣跡付近。
ここまで約43.8km。
何も見つかりませんでした。
道は狭く、交通量は多いです。
1232、ようやくミニストップを発見、直ちにIN。
ここで休憩&昼食タイム。約44.6kmでした。
1320、休憩終了につき出発。
かなり休みました。
沼津方面へ。住宅街を抜けていきます。
1345、沼津市街に入りました。
1350、12番:沼津宿本陣跡。ここまで約50.9km。
座標は35°05'46.1"N 138°51'24.6"E。
事前調査通り、商店街にありました。
沼津宿本陣跡用の乗換地図。
こうやって調べておかないと、まず見つけることはできません。
R1を走るだけならともかく、宿場町を巡るのは本当に大変です。
昔は、街道を歩けばそのまま宿場町にINできたのに・・・
JR沼津駅へ。
NTTアンテナを見つけると安心します。
1400、JR沼津駅。ここまで約51.7km。
まだまだ快晴。次は三島方面へ。
1440、沼津を出て、三島を進行中。
今日はR1を殆ど使ってません。
1445、11番:三島宿本陣跡付近。ここまで約58km。
これが本陣跡かどうかは分かりませんでした。
やはり普通の街になってます。
1453、三嶋大社。ここまで約58.4km。
再び参拝&散策タイム。落ち着きますね。
参道へ。左手には神池の厳島神社。
桜のシーズンで賑わってます。
総門から神門へ。
祭神は大山祇命と積羽八重事代主神。
二柱で三嶋大明神と称します。
拝殿にて参拝。巫女さんかわいい。
決してそれが目的ではありませんよ?
1515、出発。
本日の宿場町は先程の三島で終わり。
後は箱根峠を越えるだけ。確実に上りましょう。
1525、R1に復帰してローソンにIN。もう上り道です。
ここまで約60.2km、箱根まで14kmほどあります。
この時点で、軽い夕食と最終補給。
しっかり準備して出発します。
R1を外れて、少しずつ上ります。
1550、R1に復帰。東京まで118km。
振り返ると沼津市街、もうここまで来たのですね。
再びR1を外れます。
1600、今回最後の富士山を見ることができました。
浅間大社に寄り道したこともあって、静岡の行程は長かった。
1615、R1に復帰。ここまで約65.4km。
後はR1で、ひたすら箱根を目指します。
ここで行程をチェックしていると、
後方からトライアスロン仕様のロードバイクに乗ったサイクリストが。
新横浜在住の方で、伊豆半島南端の下田から新横浜までノンストップで走るらしい。
しばらくお喋りした後、こちらからの上りは緩いという情報を得て別れました。
サイクリストの間では、東京~大阪の約550kmを1日で走る「キャノンボール」という企画があります。
今回の行程は約624kmを7日程度で走るという設定ですから、もはや考えられない世界です。
長距離を走るときは、野宿前提のフル装備じゃないと無理。
ひたすら上ります。途中でクロスバイクのサイクリストを追い抜きました。
ノーヘルでしたが、こういう峠道は危ないからヘルメットの着用を推奨したい。
なかなか減らない距離、遠くに見える峠らしい施設。
ゴールはまだ遠そう。
この手前でリヤカーの旅人に出会いました。
北海道ではよく見かけますが、本州でも活躍されているようです。
事故の無いよう、頑張ってください。
1747、ようやく箱根峠(846m)をクリア。
静岡県田方郡函南町から、神奈川県足柄下郡箱根町に入ります。
ここまで約75km。殆ど押さずに上ってきました。
難所を終えて道の駅へ。峠はガスっており、気温は低い。
こういうときに事故が起きやすいので、慎重に下ります。
1753、本日の目的地、道の駅「箱根峠」に到着。
ここまで約75.8km。結構ギリギリでした。
この道の駅でも寝られないわけではありませんが、
気温が下がりそうだし、湖岸のほうがコンディションは良さそう。
暗くならないうちに下ってみましょうか。
1810、箱根に下りました。
せっかくだから、今のうちに本陣跡へ。
1813、10番:箱根宿本陣跡。ここまで約77.7km。
座標は35°11'25.7"N 139°01'34.6"E。
今では箱根ホテルになっています。
R1沿いの補給はローカルコンビニだけ。
最終補給は済ませてあるので、寝場所を探しましょう。
湖畔をぶらぶら。これは観光船。
寝やすそうなところを求めて徘徊します。
最初期のツーリングではやむを得ない手段だったはずの野宿。
多くの旅を経て、今では楽しみの一つになってしまいました。
野宿しないと物足りない、旅っぽくないとさえ思うように。
もはや旅の目的と言ってもいいでしょう。
1900、寝場所を確保。
伊豆箱根鉄道が運営する観光施設「箱根関所旅物語館」です。
トイレは離れていますが、暗くて誰もいないので寝るには最適。
本日の走行距離は約79.7km。
短かったとはいえ、峠越えで確実に疲れています。
いつも通り野宿セットを展開して、1945就寝。
6日目に続きます。