2022-09-17 改訂
ウェストポーチ、ランバーパックとも。徒歩旅でザックと併用する腰回りのサブバッグです。
小型のウェストポーチ。財布や携帯電話が入る最低限のサイズです。キャンプツーリングやバックパッキングの際、自転車またはザックから離れるときに貴重品入れとして使うと便利。最近では機能性に優れるMAGFORCE Humberg 10"x8"と軽量なショルダーポーチ(ISUKA ウルトラライト マウンテンサコッシュ)を多用しており、ウェストポーチの出番はありません。
ハイキングに適したウェストバッグ。街歩きから山歩きまで幅広く活躍しました。
容量は約4Lで、2つの収納部を備えます。メインの収納部は財布・携帯電話・地図・筆記具。サブの収納部はヘッドランプと小物類が入ります。側面にはペットボトル 0.5Lが入る内蔵式のボトルホルダーを装備。背面に適度な厚みのパッドがあり、多少は蒸れるものの装着時のフィット感は良好。上部のハンドルはバッグを外して持ち運ぶ際に便利です。レインカバーは付属しないので、モンベル ランバーパックレインカバー Sを別途購入。ザックと併用するサブバッグとして理想的な製品でした。
ジッパーバッグに入れた地形図はバッグに収まりきらず、常に上部から飛び出た状態で使う必要がありました。また、バックパッキングの際は複数の地図・ガイドブック・筆記具を携行するため、トレールランバーパックとは別にサウスフィールド ショルダーポーチを地図入れとして使わざるを得ませんでした。ウェストバッグとショルダーポーチの併用は無駄が多く、その統合は後に導入するMAGFORCE Humberg 10"x8"によって実現されます。
私はトレールランバーパックに小物装備を集約して使いました。側面のストラップを利用して戦人 ミニポーチ及びコンパスケースを装着し、マルチツールとコンパスを携行。行動中にザックを下ろさず各種装備にアクセスできる上、ザックを置いてウェストバッグだけでも行動できる態勢でした。腰回りが重くなって圧迫されても気にせず、長らく徒歩旅の必需品として愛用しましたが、7年酷使してサブ収納部のジッパーが破損。サイズと機能が近いMountainsmith Swift TLSに交替しています。
トレールランバーパックの用途はもう一つ。キャンプツーリングの地図入れです。
ツーリングで使うフロントバッグ(オーストリッチ F-702)は大容量が売りの製品ですが、蓋の開閉がバックル式で煩わしいという致命的な欠点がありました。そこで、昭文社『ツーリングマップル』・コンデジ・筆記具を入れたトレールランバーパックをフロントバッグ上部に積載。自転車を止めて地図を見たり、写真を撮りやすくなり、ツーリングの定番装備になりました。自転車から離れる際、貴重品を移してウェストバッグとして装着できるのも利点です。
上述したように、ウェストバッグとしての役割はSwift TLSに交替済み。2017年以降は自転車から徒歩の旅に移行しており、ツーリングで使う機会も無くなりました。ツーリングを再開するとしたら、またトレールランバーパックの出番が来るかもしれません。
ハイキングに適したウェストバッグ。モンベル トレールランバーパック 4の後継として導入しました。
容量は約5L。大きさはトレールランバーパックとほぼ変わらず、使用頻度の高い小物装備が入ります。前面のポケットがメインの収納部から独立しており、隙間にグローブ等を挟んで携行できる構造。左右にドローコード付きのボトルホルダーを備えますが、浅い作りのため容易に抜け落ちてしまいます。行動中にペットボトル 0.5Lを失くして以来、この収納スペースは使わなくなりました。
背面に薄手のパッドを備え、コンプレッションストラップの効果で装着時のフィット感は高いです。ウェストベルトのサイドリリースバックルは嵌め合わせの感覚が気に入らず、NIfCO TDSR38に交換。メス側のベルト長さはトライグライド(YKK LA38S)で固定し、余ったストラップはブラブラしないようにクリップ(Duraflex Quik-Slip Keeper)に掛けます。上部にハンドルが無いのは不便ですから、付属のショルダーストラップの一部を切って縫い付けました。
左右には戦人 ミニポーチ及びコンパスケースを装着し、先代のトレールランバーパックと同じ構成に。レインカバーは付属しないので、モンベル ランバーパックレインカバー Mを別途購入しました。市販の状態でも十分役立つウェストバッグですが、改良によって更に満足できる仕様になりました。ボトルホルダーは脱落しやすいだけでなく、腰回りが重くなることに気付き、ザックのショルダーハーネスに装着したポーチに収納する方式に切り替えています。
トレールランバーパックの頃から感じていた不満点として、地図と筆記具を縦向きに収納できないことが挙げられます。バッグに入れるのは可能ですが、常に上部から飛び出た状態で携行しなければなりません。それに加えて、Swift TLSを導入した頃からフィルムカメラの使用頻度が増え、フィルムを携行して取り出しやすいバッグが必要になりました。このサイズのバッグにフィルムは10本も入りません。
縦型のポーチを追加するなどの案を試すも解決には至らず、そもそもウェストバッグという携行手段自体が私の旅に合わなくなったと判明。これまでの経験を元にウェストバッグの決定版となるMAGFORCE Humberg 10"x8"を導入し、僅か2年で使用機会を失いました。使い物にならないボトルポーチはともかく、アウトドア用のウェストバッグとしては優れた製品だと思います。
タクティカルな小型ショルダーバッグ。従来のウェストバッグとショルダーポーチの機能を統合するために導入。ウェストバッグに改造し、街歩きからバックパッキングまで様々な徒歩旅に対応します。
容量は約5L。2つの収納部がある縦型の構造です。メインの収納部にはナビゲーション用の地図・ガイドブック・筆記具が縦向きに収まり、行動中に取り出しやすいです。交換用のフィルムは後述のポーチで携行しますが、撮影済みの大切なフィルムはメインの収納部に入れます。サブの収納部は財布とヘッドランプが入る程度のサイズ。ザックと併用するサブバッグとしては十分な容量です。
生地はテフロンコーティングされた1000Dナイロン。現場での酷使に耐えうる堅牢な仕様であり、タクティカルギアに相応しいオーバースペック感があります。全体的にゴツゴツして軽量ではありませんが、バッグ内の装備が保護されるのは大きな利点。背面のパッドは本体と分離しており、内部が汗で湿らないのも嬉しい特徴です。上部にはパッド付きのハンドルを備え、バッグを持ち運ぶ際に便利です。
側面と前面にMOLLE/PALS規格のウェビングを備え、後述のポーチを自由に装着できます。小物を括り付けるショックコードは不要だったので取り外し、アクセサリーカラビナを装着。ベルクロパネルには血液型パッチ(Condor Blood Type Patch)を貼りました。ジッパープルの端末にコードロック(ITW Nexus Zipcord)を取り付け、ジッパーの操作性を大幅に向上。バッグ内の地図や小物が取り出しやすくなります。
徒歩旅では雨天行動が避けられません。ウェストバッグに必須のレインカバーは付属しないので、Mountainsmith Swift TLS用に買ったモンベル ランバーパックレインカバー Mを使います。徹底的な改良によって実用性を高め、旅に使うウェストバッグの決定版になったHumberg。以下、バッグに追加したウェストベルトとポーチについて紹介します。
Humbergはショルダーストラップを背面に収納して、大型のウェストポーチとしても使えるデザインです。私は最初からウェストバッグに改造する目的で買ったので、ストラップは基部から切除。タクティカルギアに合ったMIL-SPECパーツを用意してウェストベルトを作りました。
ウェストベルトは2インチ(50.8mm)のショルダーストラップを流用。バッグ側面のMOLLEウェビングにカラビナ(ITW Nexus Tac Link)を装着し、ウェストベルトの基部にしました。カラビナにベルトを通してトライグライド(ITW Nexus Standard Triglide 2")で固定。トライグライドを剥き出しにすると不格好なので、ベルトの抜け防止を兼ねてエラスティックキーパーを被せました。
サイドリリースバックル(ITW Nexus GTSR 2")のメス側もトライグライドとエラスティックキーパーで固定。オス側のアジャスターでベルトの長さを調整します。余ったベルトはブラブラしないようにクリップ(Duraflex Quik-Slip Keeper)に掛け、端末処理とします。バックルの差し込み感は固めですが、堅牢で信頼性は高いです。ITW Nexusのパーツで統一する目的もありました。
無理やりウェストバッグに改造したこともあり、装着時のフィット感はトレールランバーパックやSwift TLSより劣ります。私が求める仕様に合致するバッグは皆無に等しく、ようやく見つけたのがHumbergでした。他に選択肢がなかったから仕方ありません。フィット感よりも、実用的なウェストバッグとして使えることに価値があります。
Humbergに装着するMOLLE仕様のポーチ。これまで使っていた戦人 ミニポーチ及びコンパスケースに加え、ボトルの携行に適したMAGFORCE Mini Rollypolyを用意しました。このポーチにはフィルムが10本入り、行動中に素早くフィルムを取り出して交換できます。従来のウェストバッグに足りなかったフィルムの携行手段は、このバッグとポーチの組み合わせによって実現されました。
側面に装着したミニポーチ。最近はマルチツールの代わりにフィルムケースを入れることが多いです。私の旅の目的は信仰に基づく歴史探訪であり、神社・寺院の参拝時には必ず賽銭を納めます。10円玉を入れたフィルムケースをポーチで携行しておくと、小銭入れよりも素早く10円玉を取り出すことが可能に。賽銭入れとしては実に便利です。
中型ザック(deuter FUTURA 32)、大型ザック(MILLET GRAND CAPUCIN 75+)と併用。これまでの経験を元に導入・改良したことから、旅における使いやすさは最高です。もちろん全ての徒歩旅に適するわけではなく、重装備の山歩きでは腰回りが嵩張り、軽装備の街歩きでは物々しいです。よりスマートな携行手段として、ショルダーポーチ(ISUKA ウルトラライト マウンテンサコッシュ)も用意しています。
ウェストバッグ用のレインカバー。Mountainsmith Swift TLSに使います。
本来はモンベル ランバーパック及びトレールランバーパック用の製品ですが、同サイズのウェストバッグにも対応します。バッグに被せてドローコードを絞り、フロントリリースバックル付きのストラップで固定する方式のため風雨に曝されてもバタつきにくいです。レインカバーが付属しなかったSwift TLS用に買ったのが、汎用性の高さからMAGFORCE Humberg 10"x8"にも使っています。