2022-09-17 改訂
自転車と徒歩の旅で使う安全ベスト・アームバンド等の装備。車からの視認性を高めます。
ツーリングでは交通量の多い車道を走ります。自転車は圧倒的に無力な存在ですから、少しでもドライバーから目立つよう視認性向上の工夫が欠かせません。蛍光色の安全ベストを着用したり、パニアバッグに反射板を装着すれば、昼間の幹線道路や夜間の山道で激しく目立ち、周囲のドライバーに自転車の存在をア
ピールできます。もちろん自転車とヘルメットに前後ライトを装着するのが前提であり、その状態から更に目立たせるのがベストや反射材の役割です。この対策はバックパッキングでも有効です。
尚、安全ベストを装備するから安全になるわけではありません。居眠りやよそ見で自転車に気付かない、あるいは意図的に煽ってくるドライバーには無意味です。ベストを着用していたにもかかわらず、脇道から飛び出してきた車に激突されたことが2回。接触寸前の幅寄せを食らったことは複数回。バックパッキングの際に煽られたことまであり、公道では常にドライバーから殺傷される恐怖を感じます。それが自転車と徒歩の旅の実情であると認識し、車を警戒しなければならないのが辛いところです。
安全ベストとも。ツーリングの安全確保に使います。
私がツーリングを始めた頃はブルベ用のベストが普及しておらず、ホームセンターで一般向けの安価なベストを買いました。そのまま着用すると風でバタついて危なかったので、自分の体型に合わせて縫い直し、スリムなサイズに改良しました。蛍光イエローのメッシュ生地に反射材が縫い付けられたベストの効果は大きく、数々のツーリングで安全性の向上に貢献してくれました。現在ではブルベ用のフィット感に優れる製品が登場しており、ツーリング用としてもそちらを選んだほうが良いと思います。
蛍光イエローの反射アームバンド。バックパッキングの安全確保に使います。
用途はツーリングで使う蛍光反射ベストと同じ。アームバンドとしては使わず、ザック後面のストラップあるいはロールマットに巻いて視認性を向上します。ボタン電池式の赤色LEDを備えますが防水性皆無であり、セーフティライト(PETZL SiGNAL)で間に合っているので使いません。ザックに取り付けやすいよう、バンドにはベルクロを縫って追加しました。バックパッキングもツーリングと同等に車道を通行するため、事故の危険に満ち溢れています。安全第一の心掛けと装備で道を進みます。
再帰反射機能を備えるテープ。各種装備に貼り付けて視認性を向上します。
ヘルメット(BELL SLANT)のバイザーと後頭部、フロントバッグ(オーストリッチ F-702)やパニアバッグ(オーストリッチ P-225)のサイドリリースバックルに反射テープを貼ると、後続の車のライトにピカピカ反射して視認されやすくなります。もちろん自転車とヘルメットには前後ライトを装着し、私自身は蛍光反射ベストを着用しておりますので、反射テープの役割は補助的なものです。
バックパッキングでも車道を歩く場面は多々あります。ザックのサイドリリースバックルに反射テープを貼ることで、視認性は確実に向上。夜間行動や野宿の際、下ろしたザックをヘッドランプで照らして見つけやすい利点もあります。反射テープの安全性向上の効果はツーリングで実証済み。山岳用ヘルメット(PETZL ELIOS)でも、小物装備でも、貼れそうな箇所にはとりあえず貼るスタイルです。
蛍光反射テープで作った反射板。パニアバッグ(オーストリッチ P-225)に装着します。
キャンプツーリングでは必ず自転車のリアキャリアにパニアバッグを積載します。私が愛用するP-225はシンプルで大容量の素晴らしいバッグですが、道路と同じグレー色で目立ちにくいです。一応、バッグ後部に反射材が縫い付けられているものの、これでは昼間走行の役に立ちません。後続のドライバーがバッグの左右の張り出しを認識できず、追い越し時に接触あるいは激突される恐れがあります。
そこで、視認性に優れる蛍光反射テープを楔形にカットしてプラ板に貼り、結束バンドでバッグ後部に取り付けました。昼間は蛍光イエローで、夜間は再帰反射機能で激しく目立ち、ドライバーが自転車の存在やバッグの幅を認識しやすくなります。パニアバッグを使い始めた頃に反射板の装着を思いつき、交通量の多い車道でその効果を実感しています。この反射板は極めて有効な手段です。