2022-09-17 改訂
ウェストバッグ・ザックに装着する便利なポーチ類。小物を携行するための拡張手段です。
主に軍隊で使用するタイプのポーチです。米軍のMOLLE/PALS規格を採用しており、同規格のウェビングを備えたボディアーマーやバックパックに自由に装着できるのが特徴。あらゆるタクティカルギアの標準規格として普及し、アウトドア用品にも極一部ながら採用されています。頑丈で機能性が高く、ALICE規格の弾帯やMOLLE非対応のザックにも工夫すれば取り付けられるため、小物の携行手段として多用します。
マルチツールに適したサイズのポーチ。Leatherman Waveの携行に使います。
生地は現場での酷使に耐えうる"CORDURA"。ベルクロで開閉し、側面のゴムでツールを適度に保持する作りです。戦人の製品の特徴として、脱落防止のコイルランヤードを取り付けられるDリングを標準装備します。ポーチが脱着しやすいようにMOLLEストラップにはタブが付いており、この手のポーチを多用する現場での使いやすさを追求した仕様。ツールに付属するポーチよりも格段に優れます。フラップのタブにパラコード 5/32"を結ぶと、ループに指を掛けて素早く開放できます。
ウェストバッグ化したショルダーバッグ(MAGFORCE Humberg 10"x8")に装着。最近はマルチツールの代わりにフィルムケースを入れることが多いです。私の旅の目的は信仰に基づく歴史探訪であり、神社・寺院の参拝時には必ず賽銭を納めます。10円玉を入れたフィルムケースをポーチで携行しておくと、小銭入れよりも素早く10円玉を取り出すことが可能に。神仏の前でタクティカルアドバンテージを発揮するのは無粋な気もしますが、賽銭入れとして便利なのは間違いないです。
コンパス用のポーチ。SILVA No.3の携行に使います。
上述の戦人 ミニポーチと同じく、丈夫な"CORDURA"生地で脱落防止用のDリングを備える現場向けの仕様です。ベルクロ付きフラップとアジャスター付きサイドリリースバックルで開閉するため、ナビゲーションの必需品であるコンパスを確実に保持できる作り。ベースプレートコンパスはもちろん、横幅の広い軍用のレンザティックコンパスにも対応するサイズです。現場では行動中に取り出しやすいよう、上下逆にしてサスペンダーに装着する手法があります。
普段はウェストバッグ化したショルダーバッグ(MAGFORCE Humberg 10"x8")に装着。バッグ内に収納するよりも格段にアクセスしやすいです。ウェストバッグを使わない場合は、Duraflex Siamese Slik Clipとベルクロストラップを用いてザックのショルダーハーネスに装着します。ISUKA ドライマップケースとセットで携行するとナビゲーションに便利ですが、最近では戦人よりもスリムなMAGFORCE PDA Pouchに切り替えています。
携帯電話用のポーチ。京セラ TORQUE X01が入ります。
生地はテフロンコーティングされた1000Dナイロンであり、現場での酷使に耐えうる仕様。開閉はアジャスター付きサイドリリースバックル。携帯電話のサイズに合わせてフラップの締まり具合を調整でき、側面のゴムで適度に保持する作りです。ポーチ内部はフリース生地なので、携帯電話の保護に適します。背面のMOLLEストラップは脱着可能な"MXLOCK"。脱落防止のコイルランヤードを取り付けられるDリングを備えます。
Duraflex Siamese Slik Clipとベルクロストラップを用いてザックのショルダーハーネスに装着。戦人 コンパスケースより横幅がスリムなので、ショルダーハーネスに取り付けた際に邪魔になりにくいです。携帯電話用に買ってみたものの、私は旅先で携帯電話を使う頻度が低いため外付けのポーチは不要と判明。他の用途を考えたところ、ベースプレートコンパス(SILVA No.3)の携行に適すると気付きました。
カラビナ(ITW Nexus Tac Link)とベルクロストラップでザックのショルダーハーネスに装着する使い方。コンパスを取り出した際の取り回しを考慮して、ポーチ上部のDリングではなく下部の四角リングで脱落防止を行います。裏面のウェビングにISUKA ドライマップケースのストラップを通し、セットで携行すると雨天・冬季のナビゲーションに便利。携帯電話に限らず、コンパスポーチとしても優れていると思います。
ボトルの携行に適したポーチ。フィルム入れとして使います。
上述のMAGFORCE PDA Pouchと同じく、テフロンコーティングされた1000ナイロン製。0.5~1Lのボトルが収納できるサイズで、中身が飛び出さないようにベルクロ式のフラップを備えます。開口部を絞るドローコードもありますが、固い生地のためほとんど意味を成しません。背面のMOLLEストラップは脱着可能な"MXLOCK"。付属のDuraflex Siamese Slik Clipは取り外してPDAポーチに転用しました。何も収納しないときはポーチを折り畳み、コンパクトな状態で携行できるのが最大の特徴です。
ウェストバッグ化したショルダーバッグ(MAGFORCE Humberg 10"x8")に装着。ボトルポーチというより小型のロールアップ式ダンプポーチといったほうが適切です。私はボトルの携行にモンベル ランバーパックボトルケージを使っており、このポーチはフィルム携行用に導入しました。かなり限定された用途のため、フィルムポーチとしての使用感はカメラ用品のページで紹介します。
一般的なアウトドア用のポーチ。MOLLE/PALS規格には対応しておらず、取り付け方法はメーカーや製品によって大きく異なります。頑丈すぎるタクティカルギアより薄い生地で作られており、アウトドアでの耐久性と機能性も申し分なし。軽量コンパクトで嵩張らないのが利点です。
スリムなボトルポーチ。ペットボトル 0.5LとNalgene 16oz Wide Mouth Bottleがピッタリ入ります。行動中にボトルが飛び出さないよう開口部にドローコードを備え、底部は水抜きのメッシュ素材になっています。背面のストラップはザックやウェストバッグのベルトに対応する独自の仕様ですが、特に活用することもなくカラビナ(ITW Nexus Tac Link)とベルクロストラップを取り付けました。
ザックのショルダーハーネスに装着。ウェストベルトに取り付けると腰回りが重くなりますので、荷重の分散的にもショルダーハーネスがベストな位置です。カラビナで吊るすと適度な前傾状態になり、行動中にボトルを取り出しやすいです。ハイドレーションパックを使わない場合は、このポーチが基本の給水手段になります。