東方巡遊記 GEARS

ライト

2022-01-22 公開

自転車と徒歩の旅で使う信頼性の高いLEDライト。夜間行動と野宿作業に欠かせない照明機材です。

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はじめに

ヘッドランプを点けて雨天走行
野宿が前提のキャンプツーリングとバックパッキングでは、人目を忍んで日の出前に出発するのが基本です。暗い時間から距離を伸ばして一日の行動時間を増やし、旅の目的である歴史探訪が充実するというメリットもあります。夕方には道の駅や無人駅などの野宿場所に到着し、暗くなってからテント等の野宿セットを設営する流れ。避難小屋やキャンプ適地を利用するトレッキングと縦走登山も同様の行程です。場合によっては日没後の夜間行動もありえます。

ライトの役割は3つあります。1つは前方を照らすヘッドライト。自転車に荷物を満載するツーリングでは平均速度15km/h、大型ザックを背負うバックパッキングでは5km/h程度ですから、路面を照らす明るさがあれば十分です。自転車に装着するヘッドライト、頭部(ヘルメット)に装着するヘッドランプ、ザックに装着するハンズフリーライトの3種類を用意して、状況に応じて組み合わせて使います。ロードバイクのような高速走行とは無縁ですから、強烈な明るさは求めません。

2つ目は野宿作業。暗がりでザックから野宿セットを取り出して設営する、自炊セットで食事を作る、日記を書いたり地図を読む、といった用途です。営業時間終了後の道の駅や無人駅、あるいは公言できない場所で寝ることもあり、誰にも存在を悟られない隠密性を重視します。野宿作業にはヘッドランプが最適。白色のライトを点けて活動すると目立ちますから、赤色LEDかフィルターを備えた製品を選びます。赤色光は眼の暗順応を妨げにくい特徴があり、夜間行動にも重宝します。

3つ目は安全確保。ツーリングでは交通量の多い車道を走らなければならず、少しでもドライバーから目立つよう視認性向上の工夫が不可欠です。特に、トンネル内でヘッドライトを点けないドライバーは多く、こちらの存在に気付かず激突される危険性が非常に高いです。自衛手段として、自転車に装着するテールライト、頭部に装着するセーフティライトの2種類を用意。夜間とトンネルは当然として、薄暗い山間や濃霧で視界が悪い状況では必ず点灯します。これは車道を歩くバックパッキングでも有効です。

ライトを選ぶ基準はランタイム(点灯時間)・耐久性・操作性の3点。入手しやすいアルカリ乾電池で稼働し、長旅の途中で電池が切れにくいのが基本条件です。夜間と雨天の行動が重なったり、現場でラフに扱うこともあるため、最低限の防水・防塵・耐衝撃性能を求めます。特殊な電池や充電式バッテリーで稼働し、凄まじい明るさを誇りながらも一晩で電池を消耗するフラッシュライト…それは私の旅には必要ありません。全く実用性を感じないです。

自転車・登山用以外にも優れたライトは色々あります。手元照明に便利な小型クリップライト、仕事で使う軍用・産業用の堅牢なヘッドランプ、防災用の手持ちライト。目的に合致すればアウトドアの分野でも大いに活躍します。特に軍隊向けのヘッドランプとハンズフリーライトは実用性が高く、今では旅の主力ライトになりました。このページでは私が使用する各種のLEDライトを紹介します。

目次

自転車用ヘッドライト

CATEYE HL-EL130(2007年から使用)

CATEYE HL-EL130 CATEYE HL-EL130
自転車用のLEDヘッドライト。スペアライトとして携行します。

使用電池
光度
点灯時間
点滅時間
単3アルカリ乾電池x2本
75カンデラ
100時間
400時間

点灯時間を優先して明るさを抑えた一般車向けの製品。安物のクロスバイクでサイクリングを始めた際、夜の街乗り用として買いました。市街地や幹線道路では街灯のほうが遥かに明るく、路面を照らす役割は果たしません。あくまでドライバーや歩行者に自転車の存在をアピールする程度のライトです。点滅モードはチカチカして眩しく、威圧感や不快感を与えるから使わない方針。自分が歩行者になったとき、点滅ライトを向けられるとよく分かります。

点灯時間は100時間もあり、毎日使っても電池が切れにくいのがこのライトの長所です。付属のH-34Nブラケットでハンドルまたはホルダーに締め込んで装着し、ライト本体はアタッチメントで脱着可能。アタッチメントは少しだけ左右に角度を変えられる機能があり、走行中の振動でも緩みにくいです。防水性は備えていないため雨天時は使用できません。スピードを出さない日常の街乗りに限定すれば、実用的なライトと言えます。

最初期のツーリングでは、街乗り用のHL-EL130で郊外の暗い車道を走ったり、真っ暗な山道に突っ込むことすらありました。流石に75カンデラは暗闇を照らすには性能不足であり、本格的な夜間走行にはもっと明るいライトが必要と痛感。TOEI スポルティーフの完成に合わせてCATEYE HL-EL510を導入しました。HL-EL130は不要とせずスペアライト扱いに。HL-EL510とともにツーリングに携行し、いつでもライトホルダーに装着して使える状態です。

CATEYE HL-EL510(2008年から使用)

CATEYE HL-EL510 CATEYE HL-EL510
自転車用のLEDヘッドライト。本格的な夜間走行のために導入しました。

使用電池
光度(High) 点灯時間(High) 点灯時間(Low)
単3アルカリ乾電池x4本
800カンデラ
60時間
120時間

CATEYE HL-EL510で夜間走行 
超高輝度LEDによって800カンデラを実現したツーリング車向けの製品です。75カンデラのCATEYE HL-EL130と比べると、その照射能力は圧倒的。ワイド配光で前方の路面を明るく照らし、街灯が設置されていない郊外や山中の車道を安全に走行できます。暗闇を照らすには最低限の明るさであり、高速走行時の視界確保には性能不足。私は平均時速15km/hで走りますから、この程度の明るさで十分です。当時は高性能かつ実用的な自転車用ライトが少なく、HL-EL510は限られた選択肢の一つでした。

この製品はレンズフィルターの拡散でワイド配光を実現しています。照射能力が高いのは認めますが、路面にフィルターの筋や楕円状のムラが投影されるのは視覚的によろしくありません。点灯時間はHighで60時間とするも、800カンデラを発揮するのは最初だけ。夜間走行が続いて電池を消耗すると光度が落ち、明るさを失います。長旅で明るい状態を維持するには、電池を大量に用意するか現地で買い足さなければなりません。電池ケースをライト本体に嵌め合わせにくいのも不満です。

CATEYE HL-EL130とHL-EL510を自転車に装着 CATEYE HL-EL130とHL-EL510を自転車に装着
付属のH-34Nブラケットはライトの重みで緩みそうだったのでレバー式のH-32に交換。フロントキャリア(日東 キャンピークロス27M12)に増設したライトホルダー(日東 ランプホルダー3)に装着し、路面に近い位置で照らします。ライト本体はアタッチメントで脱着可能。アタッチメントは少しだけ左右に角度を変えられる機能があり、走行中の振動や衝撃でも外れにくいです。ホルダーにはHL-EL130のブラケットも装着し、スペアライトの役割を担います。

防水規格に準拠した製品ではないものの、電池ケースに薄いOリングが入っており多少の防滴性を備えます。雨の直撃には耐えられないと思いますが、フロントバッグの下に装着しているため雨天でも気にせず使います。とは言え、夜間の雨天走行は視界と路面のコンディションが極端に悪くなり、日中に比べて危険度が高まります。どうしても避けられない場合を除き、そのような状況では極力走らないと決めています。

配光のムラや点灯時間に不満を感じつつ、夜間走行の唯一の光源として使わざるを得なかったHL-EL510。後にバックパッキングのためにヘッドランプ(PETZL TIKKA XP2)を導入したところ、自転車用ライトより性能や使い勝手に優れていることが分かり、ヘルメットに装着して使うように。更に信頼性の高いPETZL TACTIKKA XPに切り替えると、夜間走行と野宿作業に併用できるヘッドランプが旅の主力ライトになりました。

2017年以降は自転車から徒歩の旅に移行し、HL-EL510は活躍の場を失いました。自転車用ライトの性能は年々進化しており、2008年に最新だったライトは完全に時代遅れです。もしツーリングを再開するとしたら、新しいライトに買い換えると思います。

自転車用テールライト

VETTA TSL-1(2007~2013年まで使用)

VETTA TSL-1を自転車に装着 VETTA TSL-1を自転車に装着
自転車用のLEDテールライト。ツーリングの安全確保に使いました。

使用電池
点灯時間
点滅時間
単5アルカリ乾電池x2本
150時間
200時間

白色LEDのヘッドライトと同じくツーリングの必需品。自転車の後部に装着し、赤色LEDを点灯させて後方にアピールする役割を担います。後続のドライバーに自転車の存在を認識してもらうには十分な明るさがあり、夜間とトンネル内の走行時に大きな効果を発揮します。但し、このライトを買った頃はサドルバッグによってシートポストが専有されており、あまり目立たないシートチューブに装着せざるを得ませんでした。ライトの効果は半減していたと思います。

点灯時間は長く、長旅で電池切れを気にする必要はありません。ツーリングではヘッドライトよりテールライトのほうが使用頻度が高く、防水性は不明ながら土砂降りの中でも付けっぱなしでした。長らく厄除けグッズとして機能しましたが、6年間も雨と塵に曝され続けたのが災いしてツーリング中に機能停止。よりコンパクトで防水仕様のAKSLEN TL-110に交替しました。

AKSLEN TL-110(2014年から使用)

AKSLEN TL-110 AKSLEN TL-110
自転車用のLEDテールライト。夜間・昼間を問わずツーリングの安全確保に使います。

使用電池
点灯時間
保護等級
点灯
点滅
交互点滅
単3アルカリ乾電池x1本
30時間
100時間 300時間 IPX4(防沫形)

AKSLEN TL-110を自転車に装着 AKSLEN TL-110を自転車に装着
AKSLEN TL-110をビニールテープで脱落防止
ワイドで明るい赤色光が売りのコンパクトなライト。VETTA TSL-1の機能停止とサドルバッグの廃止に伴って導入し、シートポストに装着しました。夜間とトンネル内の走行はもちろん、昼間でも薄暗い山道や、濃霧で視界が悪い状況で大活躍します。点滅モードはチカチカして目立ちすぎ、ドライバーに煽られて逆に危険性が増す恐れがあるから使いません。点灯時間は僅か30時間とするも、この明るさと視認性なら許容できます。

防水性はIPX4。電池ケースがOリングで保護されており、雨天でも使用可能です。ライト本体はアタッチメントで脱着できますが、走行中の衝撃で簡単に外れてしまう残念な作り。脱落防止としてアタッチメントの基部ごとビニールテープを巻いています。アタッチメント以外は優れており、ツーリング用のテールライトとしては理想的な製品。ヘルメットに装着するセーフティライト(PETZL SiGNAL)と併用し、安全確保に努めます。

ヘッドランプ

PETZL TIKKA XP2(2009~2013年まで使用)

PETZL TIKKA XP2 PETZL TIKKA XP2のフィルター
アウトドア用のLEDヘッドランプ。ハイキングからツーリングまで幅広い用途に使いました。


光束
照射距離
点灯時間(白)
点灯時間(赤)
Maximum
60ルーメン
60m
80時間
100時間
Economic
-
17m
160時間
点滅
- 8400m(視認距離)
240時間
750時間
使用電池
保護等級
単4アルカリ乾電池x3本
IPX4(防沫形)

本格的なバックパッキングのために導入。夜間行動と野宿作業の併用を前提に、信頼性の高いPETZLの製品を選びました。登山用に設計されたモデルで、真っ暗な山道を歩くには最低限の明るさです。メインの白色LEDは前方を照らす用途に適したスポット配光。スライド式のフィルターを上げると、読図やテント設営に適した拡散光になります。60ルーメンは明るいライトとは言えませんが、配光にムラがなく均一に照らすため性能以上に明るく感じます。

点灯時間は80時間あり、長旅で電池切れを気にせず使えるのが大きな強み。電池残量が半分になると点灯するバッテリーインジケータまで備えます。私はアルカリ乾電池しか使いませんが、リチウム乾電池なら冬季でも点灯時間を維持できるそうです。但し、Maximumで点灯すると徐々に明るさが低下します。60ルーメンで80時間も照射できるわけではありません。明るい状態を維持するには、予備の電池を携行して交換しなければなりませんでした。

頭部に装着して自分の視野を照らし、両手を自由に扱えるのがヘッドランプの長所。山道を歩いたり、テントを設営したり、食事を作ったり、地図を読んだり、日記を書いたり、全ての用途がヘッドランプ一つで完結します。TIKKA XP2は軽量コンパクトなモデルであり、長時間装着しても重さを感じないのが利点。バンドに緊急用のホイッスルを備えるほか、ライト本体から外すことも可能です。真夏に使って汗で濡れた場合、バンドを外して洗えます。

このヘッドランプは小型の赤色LEDを備えます。明るさを抑えた赤色光は周囲から目立ちにくく、人目を忍んで野宿する用途に最適です。日没後の静かな街で一夜を明かし、誰にも気付かれないよう日の出前に出発する、という流れが野宿旅の基本スタイル。どんな寝場所を選んでも、そこで誰が寝ていることを悟られないよう隠密性を重視します。もちろん野宿限定の話であって、キャンプ場や避難小屋では普通に白色LEDを使います。

PETZL TIKKA XP2をヘルメットに装着 PETZL TIKKA XP2をヘルメットに装着
元々はバックパッキング用に買ったTIKKA XP2。実際に使ってみると、全ての要素で自転車用ライト(CATEYE HL-EL510)より優れていました。そのため、野宿だけでなくツーリングにおける夜間走行用ライトの役割も付与。バンドを切り離せる特徴を活かし、ヘルメット(BELL SLANT)の通気孔を利用して装着する方式を考えました。頭の動きと連動するヘッドランプは、手元の地図や頭上の標識を照らすライトとして革新的な効果をもたらし、夜間走行の基本装備になりました。

日帰りの山歩きではバックアップとして。徒歩と自転車の野宿旅では、夜間行動から設営作業まであらゆる場面で活躍しました。IPX4を標榜する割には電池ケースがOリングで保護されず、雨天時は普通に雨水が入るのが唯一の欠点。雨天行動に使えないのは致命的でした。後に仕事用に買ったPETZL TACTIKKA XPのほうが防水性に優れており、旅で使うライトをTACTIKKA XPに切り替えることに。4年間の役目を終え、TIKKA XP2は引退となりました。

PETZL TACTIKKA XP(2012年から使用)

PETZL TACTIKKA XP
タクティカルなLEDヘッドランプ。仕事用に導入した装備を旅の主力ライトに転用しました。


光束
照射距離
点灯時間
Boost
40ルーメン
50m -
Maximum
- 35m
60時間
Optimum
- 27m
80時間
Economic
- 18m
120時間
点滅
- - -
使用電池
保護等級
単4アルカリ乾電池x2本
IPX4(防沫形)

PETZL TIKKA XP2より旧型のTIKKA XPを軍隊向けに特化した製品。仕事用にコンパクトで高性能なヘッドランプが必要になり、世界各国の軍隊で使用されるPETZLのタクティカルモデルを選びました。メーカーではハンティング・フィッシング用と紹介されますが、製品名と迷彩色は明らかに軍用を意識しています。メインの白色LEDは最大40ルーメンに抑えたスポット配光で、夜間の戦闘・行軍・作業に必要な最低限の明るさです。状況中に明るすぎるライトを使うと命取りになります。

ライトの操作は凹部に設けられた2つの小さいスイッチで行います。電源と照射モード切替を兼ねたスイッチ。押している間だけ40ルーメンで50m先を見通せるBoostモードのスイッチ。誤操作防止と思われますが、グローブを嵌めた状態では押しにくいです。Boostで40ルーメンならMaximumでも28ルーメン程度しかなく、明るさと操作性だけ見ればアウトドアモデルのほうが格段に勝っています。

PETZL TACTIKKA XPのフィルター
このヘッドランプの特徴は、赤・青・緑・拡散光のフィルターを備えていること。前面のカバーを外してフィルターを装着し、スライドさせて切り替える仕組みです。明るさを抑えた赤・青・緑の光は隠密性に優れるだけでなく、眼の暗順応を妨げにくい特徴を持っており、暗闇で地図を照らす用途に重宝します。使用する色を統制して敵味方を識別する役割もあり、軍用のライトには必須の機能と言えます。これは旧式の軍用ライトであるFulton MX-991/Uから受け継いだ仕様です。

PETZL TACTIKKA XPのバンド PETZL TACTIKKA XPの電池ケース
防水性はIPX4。電池ケースがOリングで保護されており、雨天でも使用可能です。電池残量を表示する表示するバッテリーインジケータ、予備のフィルターを1枚だけバンドに携行できるホルダー、ライト本体から取り外せるバンドなど、便利な機能を備えたPETZLらしいヘッドランプです。尚、軍用のヘルメットにはバンドを引っ掛ける箇所がありませんので、被せるだけでは使用中に抜けてしまいます。私は別売のCROCHLAMP Lをバンドに取り付け、鉄帽に装着しました。

PETZL TACTIKKA XPをヘルメットに装着 PETZL TACTIKKA XPをヘルメットに装着
PETZL TACTIKKA XPをELIOSに装着 PETZL TACTIKKA XPをELIOSに装着
上述したように、TACTIKKA XPは決して明るいライトではありません。しかし防水性に限定すればTIKKA XP2より優れていたため、旅で使うライトをTACTIKKA XPに切り替えました。単体で路面を照らすには明るさが足りず、ツーリングの際は自転車に装着したヘッドライト(CATEYE HL-EL510)との併用が前提。ヘルメット(BELL SLANTOGKカブト ALFE)の通気孔に装着したヘッドランプで手元の地図や頭上の標識を照らし、自転車のヘッドライトで路面を照らす方式です。

バックパッキングの場合は、やはり仕事用に導入したハンズフリーライト(Streamlight Sidewinder Military)と併用します。頭部のヘッドランプと、ザックのショルダーハーネスに装着したライトで二重に視界を確保するスタイル。前方と手元は別のライトで照らすほうが都合がよく、故障時のバックアップの意味もあります。危険箇所の多い山ではヘルメット(PETZL ELIOS)に装着することも。PETZLのヘルメットにはヘッドランプのバンドを通すクリップがあり、相性は抜群です。

使用開始から9年も経ったTACTIKKA XP。雨の夜道を走ったり、ひっそり野宿したり、ライトを必要とする全ての場面で活躍しています。ラフに扱ってもカバーの一部が割れたぐらいで、まだ故障の気配はありません。明るさが足りないのは認識しており、TACTIKKAシリーズの後継やアウトドアモデル、他メーカーの製品を選択肢に入れて買い替えを検討中です。

PETZL PIXA 2(2018年から使用)

PETZL PIXA 2 PETZL PIXA 2
産業・レスキュー用のLEDヘッドランプ。機械・設備関係の仕事で使います。


光束
照射距離
点灯時間
Flood
80ルーメン
55m
3.5時間
Mixed
20ルーメン 25m
26時間
予備
10ルーメン - 13時間
使用電池
保護等級
落下耐久
耐荷重
防爆認証
単3アルカリ乾電池x2本
IP67(防塵・防浸形)
2m
80kg
ATEX

現場での酷使に耐えうる防水・防塵・耐衝撃性を備え、配光や操作性も徹底して現場向けに設計された実用的な照明機材。アウトドア用のPETZL TIKKA XP2、軍用のPETZL TACTIKKA XPとは別系統の製品です。PIXAシリーズには照射距離の異なる3つのモデルがあり、私は近距離と中距離に対応するPIXA 2を選びました。その機能性は、他メーカーの安価なヘッドランプとは一線を画します。

照射モードは近距離用のMixedと、中距離用のFloodの2つ。両方ともスポット/ワイド配光の組み合わせで、ムラなく均一に照らすことができます。私の場合、閉所で組み立てや加工作業を行う際はMixed、明るさが足りないと感じたらFloodを使います。モード切替は大型のダイヤル式。グローブを嵌めた状態でも操作しやすく、ダイヤルを回しきればOFFになるためライトの切り忘れが起こりにくいです。

点灯時間はMixedで26時間。電池残量が減っても明るさが持続するコンスタントライティング機能を備えており、従来のヘッドランプのように光量が落ちません。残量が僅かになるとライトが点滅してリザーブモードに切り替わり、10ルーメンで13時間点灯。電池を最後まで無駄なく使えます。とは言え、80ルーメンで3.5時間しか使えないのは、やはり短すぎると思います。当然ながら長旅には向きません。

PETZL PIXA 2のアタッチメント PETZL PIXA 2の収納ポジション
耐久性は最高レベル。作業中にぶつけた程度ではびくともせず、水没や落下にも余裕で耐える堅牢な構造です。使わない時はライトが内向きになる収納ポジションでロック。レンズが確実に保護される上、ダイヤルが固定されて誤点灯が起きません。工具箱に突っ込んで持ち運んでも安心です。耐薬品性もあり、有害な油や粉塵で汚れた場合はパーツクリーナーを吹いて汚れを除去できます。

ライト本体はアタッチメント式でバンドから切り離し可能。バンドが汚れた場合は外して丸洗いできます。付属のプレートを使えばPETZLの産業用ヘルメットにバンド無しで装着できるほか、ライトを自立させて作業灯として使うこともできます。アタッチメントは頑丈な作りであり、かなり力を入れないと外れません。作業中に簡単に外れてしまっては困りますから、これぐらい固いほうが安心です。

PETZL PIXA 2の電池ケース
電池の交換はライトを収納ポジションにロックした状態で行います。ガスケット付きの電池ケースによって防水仕様を実現しており、開閉式の蓋は本体から脱落する心配がありません。日本では通用しませんが、この製品は欧州の防爆規格である"ATEX"に適合。LEDと電池のユニットが、ガスや油などの可燃物に影響を与えないほど完全密閉されていることを意味します。

PETZL PIXA 2を産業用ヘルメットに装着 PETZL PIXA 2を産業用ヘルメットに装着
PETZL PIXA 2を産業用ヘルメットに装着 PETZL PIXA 2を産業用ヘルメットに装着
産業用ヘルメット(トーヨーセフティー No.392F)に装着。一般的なヘルメットにはバンドを引っ掛ける箇所がありませんので、別売のCROCHLAMP Lをバンドに取り付けて固定します。単3電池仕様で耐久性を重視しているため、産業用ヘルメットと併用して長時間着用すると流石に重さを感じます。単体でも決して軽量なヘッドランプとは言えず、ツーリングやバックパッキングで使うには重すぎます。

PETZL PIXA 2をマグネットベースに装着 PETZL PIXA 2をマグネットベースに装着
PETZL PIXA 2をマグネットベースに装着 PETZL BOREOとPIXA 2
マグネットベースの先端に結束バンドで固定して作業灯化。頭部に装着せず作業箇所を照らせる便利な手法です。フライスのテーブルに立てて加工面を明るく照らす、鉄のベースプレートに張り付けて木やFRPのフロア上で作業する、など活用場面は色々。点灯時間はともかく耐久性、明るさ、使いやすさは他に比べるものがないほど優れており、単4電池仕様のコンパクトモデルも登場してほしいところです。

セーフティライト

PETZL SiGNAL(2013年から使用)

PETZL SiGNAL PETZL SiGNAL
アウトドア用のLEDセーフティライト。ツーリングとバックパッキングの安全確保に使います。


視認距離
点灯時間
点灯
1km
40時間
点滅
1km
120時間
使用電池
保護等級
CR2032x2個
IPX8(水中形)

コンパクトながら明るい赤色光を発するライト。後続のドライバーに自転車の存在を認識してもらうには十分な明るさがあり、夜間とトンネル内の走行時に大きな効果を発揮します。付属のストラップはライト本体から外れやすく、行動中に紛失する恐れあり。脱落防止としてライトにフック(NIfCO GS7)を取り付け、ストラップに掛けています。防水性はIPX8。土砂降りでも水中でも使用可能です。

PETZL SiGNALをヘルメットに装着 PETZL SiGNALをヘルメットに装着PETZL SiGNALをヘルメットに装着 PETZL SiGNALをヘルメットに装着
ヘルメット(BELL SLANT)に装着。ライト本体のクリップをヘッドランプ(PETZL TIKKA XP2TACTIKKA XP)のバンドに挿し、ストラップはヘッドランプ本体に掛けて脱落防止とします。ヘルメットのヘッドランプとセーフティライト、自転車のヘッドライト(CATEYE HL-EL510)とテールライト(AKSLEN TL-110)。前後ライトの機能を重複させて視認性と安全性を向上します。

PETZL SiGNALをザックに装着 PETZL SiGNALをザックに装着
バックパッキングでも暗い車道を歩く場面は多々あります。ザックに装着する場合はストラップを被せてドローコードを絞るだけ。後続のドライバーに歩行者の存在を知らせ、激突事故を防止する重要な役割を担います。ライトは前方を明るく照らすだけの道具ではありません。後方にアピールする用途も同じぐらい重視しなければならず、信頼性の高い赤色ライトを選ぶのです。

ハンズフリーライト

Streamlight Sidewinder Military(2012年から使用)

Streamlight Sidewinder Military Streamlight Sidewinder Military
軍用のLEDハンズフリーライト。仕事用に導入した装備を旅用のライトに転用しました。



点灯時間



IR
High
5.5h
24h 16h 24h
Medium 2
11h 60h 35h 60h
Medium 1
45h 140h 100h 140h
Low
100h 200h 150h 200h
点滅
10h 40h 30h 40h
High



IR
光束
55ルーメン
1ルーメン 1.8ルーメン -
光度
1175カンデラ 45カンデラ 130カンデラ -
放射強度
- - - 25mW/sr(min)
照射距離
69m
13m
23m
-
使用電池
保護等級
浸水試験
落下耐久
単3アルカリ乾電池x2本
IPX7(防浸形)
MIL-STD-810F Method 512.4
3m

軍隊向けのヘッドランプ(PETZL TACTIKKA XP)と併せて導入。主に米軍で使用される信頼性の高い軍用ライトです。メインの白色LEDは最大55ルーメンのスポット配光。夜間の戦闘・行軍・作業に適した明るさであり、用途的にはTACTIKKA XPと重複します。軍隊では強烈な照射のウェポンライトだけでなく、行軍や作業など多用途に使える適度な明るさのライトが求められます。Sidewinderは旧式のFulton MX-991/Uの進化系と言える製品であり、明るさを抑えて汎用性を重視しています。

このライトはフィルターの代わりに赤・青・赤外線(IR-IFF)の小型LEDを搭載。明るさを抑えた赤色・青色光は隠密性に優れるほか、眼の暗順応を妨げにくい特徴があり、暗闇で地図を照らす用途に重宝します。使用する色を統制して敵味方を識別する役割もあり、軍用のライトには必須の機能です。赤外線は暗視装置を装備した状態でしか見えず、やはり敵味方識別に用います。軍隊以外では全く必要ない機能ですから、IRの代わりに緑色LEDを搭載したアウトドアモデルも用意されています。

点灯モードの切り替えはボタン式。色の切り替えは引っ張って回すノブ式であり、別の色を誤点灯させる心配がありません。大柄なタクティカルグローブを嵌めた状態でも操作しやすく、使い方はLEDの隣に記載されるなど、現場での使いやすさを追求した設計です。この設計思想はスイッチに限らず、後述する可動ヘッドやクリップ、電池ケースなど全ての箇所に徹底されています。

Streamlight Sidewinder Militaryのクリップ Streamlight Sidewinder MilitaryとMX-991/U
Streamlight Sidewinder Militaryをチェストリグに装着 Streamlight Sidewinder MilitaryとMX-991/Uをチェストリグに装着
Sidewinderシリーズの最大の特徴は可動式のヘッドです。LEDライトを備えたヘッドが電池ケースに対して185°可動し、MX-991/Uのよ うなL型ライトとして使用可能。電池ケースのクリップはMOLLE/PALS規格に最適化されており、同規格のウェビングを備えたボディアーマーやチェス トリグに装着できます。使用者が左利きの場合はクリップの位置を組み換えることで、アーマーから抜いたL型ライトの状態で親指でボタンを押せるようになります。ここにも現場への配慮が行き届いています。

別売のアダプターを用いることで、軍用ヘルメットの側面に装着することもできます。IRストロボとして後部にマウントするならともかく、流石にこのサイズのライトを側面に装着するのは嵩張るし重すぎ。ヘルメットライトやヘッドランプとして使うにはコンパクトモデルのStreamlight Sidewinder Compact IIが適します。尚、高価な軍用ライトに手を出せない新兵向けに、白色LEDと赤色フィルターのみ備える廉価版のStreamlight Sidewinder Bootも用意されています。

Streamlight Sidewinder Militaryの電池ケース Streamlight Sidewinder Militaryの脱落防止
堅牢な樹脂ボディは3mの落下に耐えられます。防水性はIPX7。電池ケースがOリングで保護されており、土砂降りや水没でも問題ありません。電池ケースの蓋はローレット加工されたノブで容易に開閉できる上、紛失しないよう脱落防止のランヤードを内蔵。側面に電極の"+"を示す突起があり、電池を入れる向きを判別しやすいです。現場の兵士が必要とする機能を完備し、ラフに扱っても壊れない抜群の耐久性を誇るライト。ここまで完成度の高いライトは他に見たことがありません。

電池ケースの蓋にはストラップホールが設けられており、パラコード 5/32"を通したりコイルランヤードのフックを掛けられます。かつてはコイルランヤードで脱落防止を施しましたが、現在はショックコード 1/8"の端末にフック(NIfCO GS7)を結び付けたスマートなランヤードに切り替えています。パラコード、コードエンド(ITW Nexus Zipcord)、コードロック(ITW Nexus GTSP Cordloc)を組み合わせた簡易ストラップも用意し、ハンズフリーで携行できる態勢です。

Streamlight Sidewinder Militaryをザックに装着 Streamlight Sidewinder Militaryをザックに装着
Streamlight Sidewinder MilitaryとPETZL TACTIKKA XP Streamlight Sidewinder MilitaryとPETZL TACTIKKA XP
Sidewinderはアウトドア用ライトとしても優れています。TACTIKKA XPだけでは夜間行動に必要な明るさが足りないと感じ、バックパッキングの際はSidewinderと併用して夜道を歩くスタイルを確立。背面のクリップでザックのショルダーハーネスに装着し、角度を調整して路面を照らします。全く明かりのない山道を歩く場合、前方と手元は別のライトで照らすほうが視界が広がって都合がよく、片方が故障した際のバックアップにもなります。

もう一つの役割はフィルムカメラによる夜景撮影です。近くに光源のない場所に三脚を立てて作業するにはライトが必須。ヘッドランプはファインダーを覗く際に邪魔になりますから、この用途にはザックに装着したSidewinderが適します。白色光でカメラやケーブルレリーズを照らすと眩しくて暗順応が損なわれるため、必ず暗い赤色光を使用。ヘッドランプを首に掛けて使ってもいいのですが、暗闇ではボタンが大きくON/OFFを切り替えやすいSidewinderのほうが有利です。

野宿作業には両手を自由に使えるヘッドランプが最適であり、TACTIKKA XPに勝るものはありません。それ以外用途では明るく機能性に優れるSidewinderに軍配が上がり、携帯しているだけで安心できるほど信頼性が高いです。仕事用からアウトドアに転用したヘッドランプとハンズフリーライト。タイプの異なる2種類のライトを組み合わせ、旅の主力ライトとして酷使しています。

Fulton MX-991/U

Fulton MX-991/U Fulton MX-991/U
Fulton MX-991/U Fulton MX-991/Uのフィルター
米軍向けに開発されたL型ライトの放出品。1973年に登場した改良型です。

装具に取り付けて前方を照らす独特のデザイン。単1電池x2本で稼働し、明るさは夜間の読図や信号に使える程度です。ボディは堅牢な樹脂製で、蓋に挟んだOリングによって多少の防水性を確保。誤点灯を防止するスイッチガード、サスペンダーやアミュニションケースに装着できるフック、底部にはランヤードを掛けるリングを備えるなど、当時としては実用的な軍用ライトだったと思います。

電池ケースの蓋は予備電球とフィルターの収納スペースになり、付属のフィルターでライトの色を変えられます。上述したように赤色・青色光は隠密性に優れ、眼の暗順応を妨げにくい効果や敵味方識別の役割があります。明るさを抑えた色付きのライトは軍隊の夜間行動に必須の機能。後世のPETZL TACTIKKA XPStreamlight Sidewinder Militaryに受け継がれました。

Streamlight Sidewinder MilitaryとMX-991/U Streamlight Sidewinder MilitaryとMX-991/U
2007年に登場したSidewinderとの比較。単3電池仕様で随分コンパクトになりました。軍用の小型ヘルメットライトやハンズフリーライトが次々に登場し、重くて嵩張るMX-991/Uは完全に時代遅れの骨董品に。米軍は今でも訓練に用いますが、最前線では最新のLEDライトが使用されています。アウトドアにおけるアドバンテージも一切ありませんので、あくまで資料・観賞用として所有しています。

GENTOS HC-232B(2008年から使用)

GENTOS HC-232B GENTOS HC-232B
GENTOS HC-232Bを帽子に装着
帽子のつばに装着するLEDキャップライト。ヘッドランプを持たなかった頃、野宿作業に使いました。

使用電池
光束(白)
点灯時間(白)
点灯時間(赤) 保護規格
CR2032x2個 20ルーメン
25時間
33時間
IPX4(防沫形)

最初期のキャンプツーリングではヘッドランプの必要性を感じず、安価なLEDライトで間に合わせました。この製品は帽子のつばに挟むクリップを備え、角度を変えてヘッドランプのように使用できる優れものです。帽子を被らないと使用できないのは不便なので、輪行時に使うストラップ(ナイロンストラップ 25mm + NIfCO SR25)と組み合わせ、首に掛けるのが定番の使い方でした。

白色LEDの明るさは20ルーメン。テントを設営したり地図を読むといった手元照明に使えるほか、赤色LEDでひっそり野宿する用途にも向いていました。野宿主体のツーリングでそれなりの性能を発揮しましたが、夜間行動に用いるには明るさ不足。本格的なバックパッキングを始めるにあたってヘッドランプ(PETZL TIKKA XP2)を導入し、役目を失いました。

Panasonic BF-AF20P(2019年から使用)

Panasonic BF-AF20P Panasonic BF-AF20Pをザックに装着
防災用品として貰ったLEDクリップライト。非常時の手元照明です。

使用電池
光束
照度
防水性能
CR2032x2個
101ルーメン
20ルクス
防滴

強固なクリップとフレキシブルに稼働するヘッドを備えたコンパクトなライト。手元を照らすには十分な明るさがあり、スライド式のスイッチも操作しやすいです。日常生活、旅先、災害時に使える実用的なライトは各種取り揃えて間に合っていますが、スペアのライトは1つでも多いほうが安心。非常時に持ち出すザックのショルダーハーネスに装着した状態で待機しています。

手持ちライト

GENTOS RX-032D(2020年から使用)

GENTOS RX-032D GENTOS RX-032D
GENTOS RX-032DのLED
かなり明るい手持ち式ののLEDライト。防災用に買いました。


光束
光度
照射距離
点灯時間
Max
370ルーメン
7950カンデラ
175m
2時間
High
260ルーメン 5550カンデラ 145m 5時間
Mid
130ルーメン 2800カンデラ 105m 13時間
Eco
30ルーメン 650カンデラ 50m 60時間
使用電池
保護等級
落下耐久
単3アルカリ乾電池x2本
IP66(防塵・耐水形)
2m

堅牢なアルミボディで防水・防塵・耐衝撃性を備えた明るいライト。単3電池仕様で安価だったことから災害時の避難用ライトに選び、非常持ち出しセットとともに枕元に置いています。視認性向上のため蛍光テープを巻き、ストラップホールには結束バンドを介して蛍光反射コード 2.5mmとコードエンド(ITW Nexus Zipcord)のランヤードを取り付けました。非常時に見つけやすいのは大きな強みです。但し、このストラップホールは小さすぎ。せめてパラコードが通る大きさにしてほしいです。

Maxモードの照射は370ルーメン/7950カンデラ。その威力は凄まじく、全く光源のない屋内または屋外を明るく照らすことができます。ヘッドをスライドさせて照射角を調整するスライドフォーカスコントロール機能を搭載し、スポットとワイドの切り替えも可能。明るいライトの宿命として点灯時間が極端に短く、長期間の使用には不向き。手持ち式のため片手が塞がり、汎用性にも欠けています。私が実用的と考えるライトは真逆の仕様なのですが、短時間の避難行動には明るいライトが必要です。

夜間に災害が発生した場合、RX-032Dで視界を確保して避難。長期的には明るさを抑えて点灯時間が長いヘッドランプ(PETZL TACTIKKA XP)とハンズフリーライト(Streamlight Sidewinder Military)を使用する方針です。ツーリングの夜間走行に使うこともできますが、一晩で電池が切れてしまいますので長旅には適しません。上述したように、50ルーメン程度でも夜間行動は可能です。

GENTOS RX-032Dをザックに装着 GENTOS RX-032Dで常夜燈を照らす
用途が限定されるRX-032Dですが、画期的な使用法を見つけました。私の旅の目的は歴史探訪であり、神社や寺院に奉納された鳥居・手水鉢・常夜燈・記念碑などの観察を重視します。石造物に刻まれた奉納年や奉納者の名は風雨に曝されて薄くなり、暗がりに佇んでいて文字を読み取りにくいことが多いです。誰かが読んで記録しなければ刻銘は完全に風化し、先人達の想いが失われてしまいます。

そこで、刻銘を読み取るためにRX-032Dを携行。様々な角度から照らして浮き上がった文字を撮影・記録します。江戸時代の何年に奉納されたという基本情報を始め、その地域の有力者と思われる人物、遠く離れた地方から参詣した崇敬者、巡礼で賑わった時代を示す道標、廃仏毀釈で失われた寺院の面影、由緒も分からなくなった祠が何の社であったのか、などの重要な情報が明らかになります。370ルーメンの効果は大きく、史跡巡りに欠かせない機材になりました。とても実用的です。

GENTOS TTR-06BK(2020年から使用)

GENTOS TTR-06BK GENTOS TTR-06BK
GENTOS TTR-06BKとRX-032D
明るい手持ち式ののLEDライト。防災用に買いました。

光束
光度
照射距離
点灯時間
90ルーメン
777カンデラ
56m
7時間
使用電池
保護等級
落下耐久
単3アルカリ乾電池x1本
IP64(防塵・防沫形)
2m

堅牢なアルミボディで防水・防塵・耐衝撃性を備えた明るいライト。GENTOS RX-032Dよりコンパクトで、照射モードや照射角の調整機能は備えません。90ルーメンは真っ暗な屋内を照らすのに十分な明るさ。災害時に簡単に扱えるスペアライトとして、この製品を選びました。RX-032Dと同じく蛍光テープを巻き、ストラップホールにパラコード 3/32"を結んでネックストラップを取り付けています。

電池

Panasonic EVOLTA(2008年から使用)

Panasonic EVOLTA
2008年に登場したアルカリ乾電池。従来の製品より高性能であり、「世界一長持ちするアルカリ乾電池」としてギネス世界記録にも認定されました。長持ちするEVOLTAは、長期間のツーリングやバックパッキングに用いる各種ライトに最適。旅の途中に電池が切れにくいのは大きな強みです。液漏れ防止製法を採用しており、ライトだけでな全ての機器に優しい仕様です。

EVOLTAの使用推奨期限は10年もあり、防災用品としての備蓄に適します。各種ライトの標準電池に選び、単3と単4を大量に買って備蓄。旅や仕事で消耗した電池は備蓄分から引き出す方式です。2017年には上位モデルのPanasonic EVOLTA NEOが登場し、既存のEVOLTAは使い切ることに決定。備蓄の電池はEVOLTA NEOに置き換えつつあります。

Panasonic EVOLTA NEO(2017年から備蓄)

Panasonic EVOLTA NEO
2017年に登場したアルカリ乾電池。Panasonic EVOLTAの上位モデルであり、更に高性能・高品質な製品に進化しているようです。今後はEVOLTA NEOを標準電池として使うことに決め、備蓄分を少しずつ置き換え中。まだ大量のEVOLTAが残っており、ライトに使うのは当面先になりそうです。

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