東方巡遊記 GEARS

インソール及び靴下

2022-09-17 改訂

徒歩旅で使う靴のインナー。足や膝の負担を大幅に軽減する効果があります。

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はじめに

冬のトレッキング
徒歩の旅ではトレッキングシューズやアルパインブーツ等のフットウェアを履き、ザックを背負って1日あたり20~25km歩きます。舗装された車道、整備されたハイキングコース、険しい縦走路など、道の状態は様々。機動性を重視して軽装備で歩くこともあれば、大型ザックを背負って何日も山々を歩く旅もあります。重装備・長距離・未舗装といった負荷が重なると足や膝を痛めやすく、旅を続けられません。フットウェアは靴だけで完結するものではなく、インソール(中敷き)と靴下の工夫が必要です。

靴に付属するインソールはペラペラで、バックパッキングや縦走登山のような長旅には耐えられません。重装備の徒歩旅を志向するならクッション性の高いインソールが必須です。私は仕事の関係で半長靴の徒歩行軍に対応するインソールと靴下を選び、その実用性の高さから旅のトレッキングシューズに転用しました。目的に合ったインソールに交換すると、足や膝の負担が大幅に軽減され、移動速度の向上にも繋がります。但し、多少足が痛くても気にせず歩けるような「慣れ」も求められます。

靴下は厚手の5本指ソックスを選定。力を入れやすく歩きやすいのが特徴であり、指同士が直接擦れないためマメ防止に有効です。とは言え、長距離の歩行ではマメや靴ずれが生じやすいのも事実。指と踵にキネシオテープ(ニチバン バトルウィン セラポアテープ撥水)を巻いてマメ対策とします。高機能な靴とインソール・靴下の組み合わせにより、靴の快適性は劇的に向上します。僅かな工夫によって足が疲れにくくなり、果てしない距離を歩くバックパッキングを楽しむ余裕が生まれるのです。

目次

インソール

ハマックス インソール(2012年から2020年まで使用)

ハマックス インソール
仕事用に買ったインソール。半長靴の徒歩行軍に特化した製品です。官品のペラペラの静電インソールとは比べ物にならないほど厚みがあり、格段にクッション性が高く、徒歩行軍だけでなく恒常業務でも足が疲れにくい効果がありました。後にトレッキングシューズ(Chiruca Raid BOASIRIO P.F.301)に転用し、街歩きや山歩きでも活用。個人的には後述のプレスコントロール セラケア 行軍専用のフィット感のほうが気に入り、使用頻度が減って引退となりました。

プレスコントロール セラケア 行軍専用(2012年から使用)

プレスコントロール セラケア 行軍専用 プレスコントロール セラケア 行軍専用
仕事用に買ったインソール。やはり半長靴の徒歩行軍に特化した製品です。表面生地はポリエステル、本体スポンジは厚手でクッション性と衝撃吸収効果に優れるポリウレタンの"C-PROTECT"。土踏まずをサポートして足のバランスを保つ"ARCH GRIP"、踵の衝撃緩和機能も備えており、重装備・長距離の歩行に最適なインソールと言えます。背嚢と小銃を携行する徒歩行軍で絶大な効果を発揮し、立ちっぱなしの警衛や式典の際にも活躍しました。

もちろんトレッキングやバックパッキングにも適しており、トレッキングシューズ(SIRIO P.F.301Berghaus Explorer Active GTX Mid)、タクティカルブーツ(5.11 A.T.A.C. 6")に入れて数多くの旅で愛用しました。このインソールと5本指ソックス(ガッツマン FS-01 ストロング5本指ソックス)の相性は最高レベル。大型ザックを背負う徒歩旅において足や膝の負担が大幅に軽減され、移動速度の向上にも繋がりました。

インソールは消耗品です。行軍や徒歩旅で使い込むと親指と踵の部分が摩耗してボロボロになり、買い替えが必要になります。お気に入りのインソールだったのでスペアを何枚を用意していましたが、全て摩耗したためプレスコントロール アシマル ウォーキング IIに更新しました。使い古したセラケアは機械加工の仕事で使う安全靴(シモン WS38)に転用。一日中立って工作機械を操作しても負担にならず、助かっています。

プレスコントロール アシマル メンズコンフォート II(2019年から使用)

プレスコントロール アシマル メンズコンフォート II
普段用のインソール。表面生地はポリエステル、本体スポンジは厚手でクッション性と衝撃吸収効果に優れるポリウレタンの"C-PROTECT"。銀イオン配合の"Ag+Foam"で抗菌・防臭・通気性にも優れます。土踏まずをサポートして足のバランスを保つ"ARCH GRIP"、踵の衝撃緩和機能も備えており、これまで使っていたプレスコントロール セラケア 行軍専用の後継モデルに相当すると思われます。

メーカーでは安全靴向けの製品としてPRされており、日常的な使用を想定したインソールのようです。私はウォーキングシューズ(SIRIO P.F.112ミズノ ウエーブエクスプローラーFS II)に入れて、軽装備の史跡巡りと日常生活で活用。十分なクッション性があり、歩行時の快適性向上に役立っています。トレッキングシューズには高機能なプレスコントロール アシマル ウォーキング IIを選び、軽装備と重装備で2つのインソールを使い分けています。

プレスコントロール アシマル ウォーキング II(2020年から使用)

プレスコントロール アシマル ウォーキング II プレスコントロール アシマル ウォーキング IIプレスコントロール アシマル ウォーキング II
ウォーキング及びトレッキングに適したインソール。本体スポンジは厚手でクッション性と衝撃吸収効果に優れるポリウレタンの"C-PROTECT"。銀イオン配合の"Ag+Foam"で抗菌・防臭・通気性にも優れます。プレスコントロール アシマル メンズコンフォート IIとの大きな違いは、足を立体的にサポートする樹脂製の"POWER PLASTIC2"を採用している点。もちろん踵の衝撃緩和機能も備えます。

かつてのプレスコントロール セラケア 行軍専用と同様に、大型ザックを背負う徒歩旅において足や膝の負担が劇的に軽減される効果あり。現状では、これ以外のインソールは考えられないぐらい気に入っています。トレッキングシューズ(SIRIO P.F.301Berghaus Explorer Active GTX Mid)、タクティカルブーツ(5.11 A.T.A.C. 6")に入れて、ボロボロになるまで歩いて使い込むつもりです。

BMZ コンプリートジエイタイ(2012年から使用)

BMZ コンプリートジエイタイ
仕事用に買ったインソール。軍隊の半長靴に特化した製品です。耐久性に優れる人工皮革の表面と底面、衝撃吸収効果のあるウレタンフォームの中間層から成り、足の安定性と運動性を両立させた形状。プレスコントロール セラケア 行軍専用に比べると非常に薄く、長距離の行軍に求められる柔らかさは備えません。半長靴で歩いたり走ったりする際の機動性を重視しており、クッション性は皆無です。

このインソールは野戦用です。小銃や対戦車弾を担いで山を走り回るという限定的な用途において、半長靴の固いアウトソールと絶妙な相性の良さを発揮します。重装備で険しい山々を踏破する用途にも適することに気付き、現在では堅牢なアルパインブーツ(Montura Vertigo Leather GTX)に入れて縦走登山で使用しています。決して万人向けではありませんが、機動性向上の効果は高いです。

靴下

ガッツマン FS-01 ストロング5本指ソックス(2012年から使用)

ガッツマン FS-01 ストロング5本指ソックス ガッツマン FS-01 ストロング5本指ソックス
仕事用に買った靴下。半長靴の40km行軍に対応する製品です。素材は綿・アクリル混紡の抗菌防臭繊維"ニューターフェル パークリン"。厚手でクッション性があり、耐久性が高く、適度な着圧(締め付け)でフィット感と疲労軽減効果に優れ、踵が深く包み込まれて保護される仕様。過酷な現場の負担軽減を追求して開発された、日本製(巽繊維工業所:奈良県橿原市)の素晴らしい靴下です。

最大の特徴は5本指仕様であること。普通の靴下に比べると少しだけ履きにくい一方、指先に力を入れやすく、歩きやすく、指同士が直接擦れないためマメ防止に有効です。個人的には、職業病だった水虫を抑える効果もありました。行軍や演習に限らず、トレッキングやバックパッキングの用途にも適します。ガッツマンに出会って以来、ほぼ全ての徒歩旅で行軍用のインソールと併用しています。

唯一の欠点は蒸れること。激しく蒸れるわけではないものの、長時間トレッキングシューズを履いて行動すると指先や足裏は汗で濡れます。速乾素材のため、野宿時にテント内やザックに吊るしておけば一晩で乾きますが、できれば行動中に全く蒸れない靴下が理想的。真夏の山歩きなど蒸し暑い環境では、ガッツマンではなくメリノウールのinjinji Outdoor Midweight Crew NuWoolを使います。

靴下もインソールと同じく消耗品です。厚手の製品とはいえ、行軍や徒歩旅で使い込むと踵が摩耗して薄くなり、買い替えが必要になります。3足買って使い回すのが基本ですが、最近では行動時間や移動距離が増えて摩耗が早くなり、FS-01を何足も買い換えるのは勿体ないと判断。より厚手で耐久性に優れるガッツマン FR-01 スーパーストロング5本指ソックスをメインで使っています。

ガッツマン FR-01 スーパーストロング5本指ソックス(2014年から使用)

ガッツマン FR-01 スーパーストロング5本指ソックス ガッツマン FR-01 スーパーストロング5本指ソックス
5本指の靴下。ガッツマン FS-01 ストロング5本指ソックスの強化版であり、半長靴の100km行軍に対応する製品です。素材は綿・ポリエステル混紡の抗菌防臭繊維"ファルコーマ"。基本性能はFS-01と同等ながら、全体的に厚手になって圧倒的な耐久性を誇ります。普段の徒歩旅ではFS-01、重装備・長距離のトレッキングやバックパッキングではFR-01という使い分けです。蒸れやすい点はFS-01と変わりませんが、これに関しては諦めています。

最近の徒歩旅では行動時間や移動距離が増えてFS-01の摩耗が早くなったため、より厚手で踵が摩耗しにくいFR-01をメインで使うようになりました。3足買って使い回せば長持ちして経済的です。厚手といっても耐久性重視の厚みであり、保温性が高いわけではありません。冬季の山歩きなど0℃以下に冷え込む環境では、5本指でない代わりに格段に暖かくて蒸れないモンベル メリノウール アルパイン ハイソックスを使います。

injinji Outdoor Midweight Crew NuWool(2019年から使用)

injinji Outdoor Midweight Crew NuWool injinji Outdoor Midweight Crew NuWool
アウトドア用の5本指靴下。機能性や使用感はガッツマン FS-01 ストロング5本指ソックスと同じです。通気性と速乾性に優れるメリノウール"NuWool"とアクリルの混紡であることが、ガッツマンとの大きな違い。縦走登山で長時間アルパインブーツを履いても全く蒸れず、靴の中をドライな状態に保ってくれる快適な素材です。ガッツマンほどの耐久性は備えず、使い込むまでもなく摩耗して薄くなるのが弱点。真夏の山歩きなど、蒸れ対策を重視する場面に限って使います。

モンベル メリノウール アルパイン ハイソックス(2019年から使用)

モンベル メリノウール アルパイン ハイソックス モンベル メリノウール アルパイン ハイソックスを雪山で使用
アルパイン用の靴下。厳冬期の登山に対応する製品です。素材はメリノウールとナイロンの混紡。極厚手で保温性に優れており、0℃以下に冷え込む環境でも足に寒さを感じません。ガッツマン FR-01 スーパーストロング5本指ソックスと比べた場合、圧倒的に暖かいです。もちろん冬山登山に適したアルパインブーツ(Montura Vertigo Leather GTX)との併用が前提。かなり厚手の靴下なので、冬山用の靴を買う際は余裕をもったサイズを選ぶ必要があります。

この靴下はメリノウールの吸放湿性によって汗を発散させる効果も備えます。injinji Outdoor Midweight Crew NuWoolと同じく、長時間アルパインブーツを履いても全く蒸れず、靴の中をドライな状態に保ってくれます。私が気に入っている5本指仕様ではありませんが、保温性、防臭性、適度なフィット感、厚手故のクッション性と耐久性の高さを兼ね備えており、とにかく快適。雪の中を歩く冬季のトレッキングやバックパッキングの必需品です。

マダニ対策

アルパインブーツのマダニ対策 タクティカルブーツのマダニ対策
アウトドア活動の天敵。それは足元から入り込むマダニです。意識して探さないから気付かないだけで、人間がハイキングやトレッキングを楽しむ山々には有害なマダニが沢山生息しています。マダニに噛まれないための一番の対策は皮膚を露出しないこと。藪漕ぎの際は長袖長ズボンが基本装備ですが、スパッツを装着するだけでは足元に隙間が残り、十分な防御態勢とは言えません。

厚手の靴下をトレッキングパンツの裾に被せると、マダニが入り込む隙間が無くなり安全性が大幅に向上します。これは自然調査の専門家から教えてもらった手法であり、かなり有効な対策だと思います。尚、運悪くマダニに噛まれた場合はワセリンを塗布して窒息させる、あるいは除去器具を使用します。マダニに噛まれないに越したことはなく、藪では必ずソックスインのスタイルで行動します。

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