2022-09-17 改訂
ツーリングや登山の際に頭部を守る保護具。どのような場面でも安全第一が基本です。
自転車のヘルメットは転倒や交通事故の際、頭部を衝撃から守ってくれる重要な保護具です。危険に満ち溢れた車道において、サイクリストは圧倒的に無力な存在。事故に巻き込まれたらひとたまりもありません。事故発生時のヘルメットの有効性は説明するまでもないとして、個人的にはヘルメットを着用することでサイクリストとしての安全意識が高まります。普段のサイクリングでも長期間のキャンプツーリングでも必ずヘルメットを被り、安全に公道を走るよう心掛けます。
スポーツ用自転車に適したヘルメット。長い間サイクリングやツーリングで使いました。
自転車用ヘルメットとしては2代目。TOEI スポルティーフの完成に合わせて適度にスポーティーなデザインを選びました。保護規格はCPSC及びCE EN 1078に適合。重量は頭囲54~61cmのユニバーサルサイズで335gです。発泡スチロールのライナーを薄い樹脂のシェルで覆った標準的な構造であり、サイクリングに必要な保護性能と軽量性を兼ね備えます。
スポーツ用らしくヘルメット全体に21箇所の通気孔があり、真夏のツーリングでも蒸れることなく快適でした。前面のバイザーは日差しと雨をある程度防いでくれる重要なパーツ。脱着可能ですが一度も外したことはありません。後頭部にはダイヤル式のアジャスターを備えており、頭が小さい私でも程よくフィットしました。
ツーリングの際はドライバーからの視認性を重視します。バイザーと後頭部に反射テープを貼り、夜間走行時はヘッドランプ(PETZL TACTIKKA XP)及びセーフティライト(PETZL SiGNAL)を装着。車に照らされて目立つこと、自分から点灯して目立つこと。二重の安全性を確保しました。
スポーツ用ヘルメットの特徴として、後頭部が出っ張った流線型のデザインになります。自転車に荷物を積載するキャンプツーリングでは問題になりませんが、高さのあるザックを背負う場合は後頭部が干渉して前傾姿勢を取れません。パニアバッグの代わりにザックを使う軽ツーリングには不向きでした。
あらゆるツーリングを共に走り、直射日光と風雨に曝され、いつしか私の頭の一部になっていたヘルメット。実は3年が目安の耐用年数を大幅に過ぎて10年も使っていたことが発覚し、デザインが近いOGKカブト ALFEに交替。引退後は棚の上に飾っています。
洗練されたデザインの自転車用ヘルメット。サイクリングやツーリングで使用します。
長く使いすぎたBELL SLANTと交替する形で導入。保護規格はJCF公認とあり、CE及びCPSCの保護性能に相当すると思われます。重量は頭囲53~54cm/55~56cmのXS/Sサイズで225gと、SLANT(335g)より100g以上軽くなりました。発泡スチロールのライナーを薄い樹脂のシェルで覆う標準的な構造ながら、軽量コンパクト化が進んで技術の進化を感じます。
SLANTと大きく異なるのは、日本人の頭に最適化された設計であること。後頭部のXF-3なるダイヤル式アジャスターは操作しやすく、軽さとフィット感の高さが相まって非常に快適です。真夏でも蒸れない通気孔、日差しと雨をある程度防ぐ脱着可能なバイザーと、ツーリングに必要な機能は完備しています。ヘルメット内部のクッションは取り外して洗濯可能。通気孔から虫の侵入を防ぐA.I.ネットも付属しますが、私は通気孔にヘッドランプのバンドを通すため使いません。
これまでと同じくバイザーと後頭部に反射テープを貼り、夜間走行時はヘッドランプ(PETZL TACTIKKA XP)及びセーフティライト(PETZL SiGNAL)を装着。車に照らされて目立つこと、自分から点灯して目立つこと。二重の安全性を確保します。スポーティーながらも全体的にスリムなデザインで、スポーツ用ヘルメットにありがちな後頭部の出っ張りは控えめ。高さのあるザックを背負っても干渉しにくい点が特に気に入っています。
せっかくヘルメットを新調したにも関わらず、2017年以降は自転車から徒歩の旅に移行。山岳用ヘルメットの出番のほうが増え、かつてのSLANTほど使い込んでいないのが実情です。
登山でも重要な保護具に位置付けられるヘルメット。クライミングや冬山登山でもない限りヘルメットの着用は珍しく、自転車の世界ほど普及しているとは言えません。しかし滑落事故の際にヘルメットが命を救った実例があり、最近の火山噴火でもヘルメットの有効性は実証されています。登山時の安全意識を高め、命を守るためにも、危険箇所の多い山では積極的にヘルメットを被ります。
軽量な山岳用ヘルメット。岩場や冬山等、危険箇所が多い山行で着用します。
これまで被っていた通気孔だらけの自転車用ヘルメットに比べると地味なデザイン。ABS樹脂製のシェルの内側にEPP(発泡ポリプロピレン)のライナーが貼り付けられた無難な見た目のヘルメットです。保護規格はCE EN 12492及びUIAA認証。重量は頭囲48~56cmのサイズ1で300g。軽量でありながら登山で頭部を守るのに必要な保護性能を備えます。
このヘルメットの特徴は側面のシャッター付きの通気孔です。開いた状態では蒸れにくく、雨や雪が激しい場合は閉じられます。登山用に設計されているため、後頭部は大型ザックを背負っても干渉しないスリムな形状。ヘッドランプを売りにするPETZLらしくバンドを通すクリップが4箇所あり、PETZL TACTIKKA XPとの相性は抜群です。視認性向上のため、自転車用と同じく反射テープを貼りました。
ヘルメット内部のクッションは取り外して洗濯可能。後頭部にはスライド式のアジャスターを備えておりフィット感も優れます。元々自転車や仕事でヘルメットを被り慣れている事情もあるでしょうが、登山で長時間着用しても負担を感じません。使用の機会が限られるため、普段は防災用として保護ゴーグルを装着した状態で保管。登山以外でも役に立つと思います。
信頼性の高い山岳用ヘルメット。機械・設備関係の仕事で着用します。
上述のPETZL ELIOSの後継モデルに相当する製品。デザインは一新されており、全体的に大きくなりました。ABS樹脂製のシェルの内側全面にEPP(発泡ポリプロピレン)・EPS(発泡スチロール)のライナーが貼り付けられ、見るからに頑丈な作りです。保護規格はCE EN 12492及びUIAA認証。重量は頭囲48~58cm用のS/Mサイズで285gと、堅牢なデザインにも関わらずELIOSより軽量化されました。
何といっても軽量で快適な点がBOREOの長所。側面と後部の大きい通気孔のおかげで蒸れにくく、暑い環境で長時間作業しても負担になりません。ELIOSの特徴だったシャッターは無くなりましたが、私の用途には必要ないから別にいいです。ヘッドランプのバンドを通すクリップは健在。視認性向上のため反射テープを貼りました。
ヘルメット内部の取り外し可能なクッションや、後頭部をフィットさせるアジャスターの形状も大きく変更。ELIOSでもフィット感は十分高かったのに、更に快適性が上がったような気がします。顎紐の耳下の長さを調整するアジャスターは何故か廃止されました。これは最低限の機能として残してほしかったです。
上述したように、このヘルメットを導入した目的は機械・設備関係の作業用です。クライミング・ケイビングの酷使に耐えうる保護性能がある上、軽量で通気性が高く産業用ヘルメットより格段に快適です。頭部は軽くしたいので、ヘッドランプ(PETZL PIXA 2)は敢えて装着しないスタイル。電動工具を扱う際はバリスティックアイウェア(ESS Crossbow APEL、Gasket)が必須です。
BOREOは山岳用ヘルメットです。産業用としての認証は受けておらず、そういった目的での使用は一切推奨されておりません。本来ならVERTEXまたはSTRATOを導入するべきですが、私は軽さと通気性を求めてBOREOを選びました。電気や高熱に曝されない高所・閉所作業において自己責任で使っているだけです。命の保証はできませんので、決して真似しないようお願いします。
ヘルメット内部に装着する汗止めバンド。仕事用に買ったものを山岳用ヘルメットに転用しました。
本来は鉄帽や中帽を被る一部の業界向けの製品。吸汗性と速乾性のあるポリエステル製のパッドに、ヘルメットのハンモックに取り付けるための5本のベルクロバンドが縫い付けられています。戦闘用・作業用のヘルメットには通気孔など設けられておらず、汗止め用のクッションすら備えません。炎天下の行動で額に汗が流れ落ちるのを防ぐには、汗止めバンドとインナーキャップが欠かせませんでした。
その汗止め効果の高さから、登山に用いるPETZL ELIOSに装着。既存のクッションを外した上で、内部のライナーに取り付けました。ELIOSを着用する際もインナーキャップを被ることが多いですが、暑すぎて汗が止まらないような環境では、この汗止めバンドが役に立ちます。尚、ヘルメットと併用するスポーツ用の汗止めバンドは様々な種類が販売されており、敢えてこの製品を選ぶ必要はありません。