山陰ツーリング II
01|プロローグ
02|宮津駅~天橋立~籠神社~浦嶋神社~京丹後
03|京丹後~玄武洞~余部橋梁~鳥取
04|***
05|***
06|***
07|***
08|エピローグ
2013年5月27日(月) 2日目
とっても順調。
0500起床。疲労は全くありません。
大して走っていないから当然といえば当然。
天気は曇りで涼しいぐらい。周りには誰も居ません。
現在地は京都府京丹後市の道の駅「丹後あじわいの郷」。
野宿セットを手早く撤収、洗面を済ませて出発準備。
0535、出発します。
0555、昨日のファミリーマートにIN。ここまで約5.3km。
とりあえず朝食タイム。
最近のコンビニは普通にエナジードリンクが置いてあって嬉しい。
色んな種類を試してみて、私はモンスターが気に入りました。
本日の目的地はJR久谷駅。餘部駅の次の無人駅です。
約92kmの行程で、相当ゆっくり走れるようになっています。
順調だった場合は鳥取まで伸ばせるよう、先のルートも検討。
というか、行程延伸が前提のような・・・
0630、出発。
ファミリーマートの先に早速ローソンがありました。
コンビニが存在しないのは昨日のルートだけだったのね。
R178に乗ってKTR宮津線の網野駅を通過。
山あいのルートで軽いアップダウンが続きます。
久美浜湾をかすめるも、少しだけしか見えませんでした。
0808、河梨トンネルを抜ました。
京都府京丹後市から兵庫県豊岡市に入ります。
トンネルでは安全のため前後ライトを点灯。
短いトンネルでは点灯しないドライバーがいて非常に危険です。
こういうドライバーは自転車の存在など想定していませんから、
私のライトにも気付かず追突してくる恐れがあります。
本当に危ないから、トンネルでは必ず点灯すること!
豊岡市街の手前でR548に乗り換え。
円山川沿いに玄武洞、城崎温泉方面へ。
すっきりしない天気です。
0840、玄武洞公園に到着。ここまで約38.9km。
ノンストップで来たから、休憩させてもらいます。
案内所や休憩所など、よく整備されています。
それほど広くはないので軽く見学。
約160万年前の火山活動によって形成された玄武岩層。
これが採掘されたことで現在のような洞窟になりました。
玄武洞は天然の洞窟ではなく、採掘跡といったところ。
柱状節理で有名な玄武洞の玄武岩。
文化4年(1807年)、当地を訪れた儒学者の柴野栗山が、
岩石の模様を玄武に喩えて玄武洞と名付けたのが由来。
明治17年(1884年)には地質学者である小藤文次郎が、
この岩石を玄武洞に因んで玄武岩と命名したのでした。
東方では「三月精」の玄武の沢のエピソードと、
少しだけ関係があるかも・・・これも小ネタ程度に。
正面の玄武洞。バスツアーの観光客がぞろぞろ。
大正14年(1925年)の北但大震災で崩落し、
現在では洞内に入ることはできません。
こちらは青龍洞。
水面から延びる柱状節理が、青龍のように見えます。
左から北朱雀洞、南朱雀洞、白虎洞。
豪雨の影響で落木・落石があり進入禁止。
・・・0920、出発。
もう少しで城崎温泉ですよ。
0935、JR山陰本線の城崎温泉駅。
ここまで約43.6km。5年前のスタート地点でした。
天気は曇り、体力は余裕。とっても順調です。
『ツーリングマップル関西 2009年版』から、
『ツーリングマップル中国・四国 2007年版』へ引き継ぎ。
ここから先のルートは前回と同じです。
今回のように地域をまたぐツーリングでは、複数携行する必要があります。
どちらも雨でボロボロ。これを頼りに沢山の道を走ってきました。
(詳細はナビゲーションのページを参照)
普通の観光地ですが、雰囲気は良いと思います。
意外と交通量があるので気を付けて。
景観を損ねないよう擬装したファミリーマート。
京都にもよくあるタイプです。
城崎温泉から鳥取方面へ、かつての行程を辿ります。
R11に入るといきなり上り。そうそう、こんな道でしたね。
1035、御待岬にある豊岡海中公園。
ドライブに来ていた地元のおじさんによると、
以前は小さな橋があったが危ないから撤去されたとのこと。
これが5年前の豊岡海中公園。
岬の展望台まで御待橋が架かってました。
城之崎温泉方面、城崎マリンワールド。
ずっと向こうから走ってきたわけですね。
豊岡海中公園の先を上りきると緩やかな道に。
竹野方面へ快走します。
しばらく海沿いルート。
小さな町に下りて次の町まで上り返すパターン。
当然アップダウンの連続で、なかなか楽をさせてくれません。
5年前の行程を思い出しながら走ってみるものの、
残念ながら一部の道と風景ぐらいしか覚えていないです。
1205、安木。ここまで約66.8km。
いい時間になったので休憩&昼食。
既に美方郡香美町に入っています。
1225、休憩終了につき出発。
どんどん距離を伸ばしていきましょう。
1252、柴山。
5年前、左の建物の階段の下で地図を見たことを覚えています。
凄くどうでもいい。
1302、今子浦の奇勝「カエル岩」。
洩矢諏訪子とは関係ありません。
香住までもう少し。
香住市街に入りました。
R11を離れ、JR香住駅からR178に乗り換えて余部・鳥取方面へ。
香住~余部間には余部道路(R178)なる自動車用のバイパスが整備されており、
青看もそちらを優先した表記になっています。悪質なトラップ。
尚、余部道路の開通は2010年12月のこと。
2007年版のツーリングマップルでは建設中となっています。
サイクルツーリストにとっては無意味な情報ですね~
香住を出て、山越えを済ませると余部へ。
余部にやってきました。
正面に見えるのは新しいコンクリート橋。
1415、道の駅「あまるべ」に到着。
ここまで約87.2km。時間・距離共に順調です。
鉄橋からコンクリート橋になっても観光客だらけ。
この道の駅の完成は2012年7月。
2007年版のツーリングマップルにはもちろん記載されていません。
先程のバイパスとは違い、道の駅は行程において超重要なポイント。
本当は定期的にツーリングマップルを買い換えたほうがいいのですが、
何シーズンも使っていると愛着が湧いて換える気になりません。
天気は相変わらず曇り。
走っていると相当暑いので、水分の消費量は多いです。
自販機で炭酸飲料を買いまくるシーズン。
リニューアルされたJR山陰本線の余部橋梁。
平成22年(2010年)8月に開通したプレストレスト・コンクリート製の橋梁です。
左は餘部駅側。かつての鉄橋の一部が展望台用に保存されています。
本日の目的地である久谷駅は目の前。
かなり順調に進んでいるので、一気に鳥取まで伸ばすことに決定。
鳥取市街手前の「鳥取砂丘パーキングエリア」を目指します。
1430、天気が崩れないうちに出発。
上空をMD902が旋回中。ノーター式のヘリコプターです。
後から所属を調べたところ、朝日新聞社の「あさどり」でした。
橋梁の取材だったのでしょう。
これが5年前の余部橋梁。
明治45年(1912年)に開通、余部鉄橋の名で知られていました。
長く旅をしていると、色々なものが変わったり、変わらなかったり。
前回、この辺りで霧雨になったのをよく覚えてます。
行程は再現しても、天気まで再現されませんように。
R178で鳥取方面へ。まずは浜坂を目指します。
新温泉町に入って久谷駅をスルー。
浜坂市街に入りました。
この商店街も覚えてます。
1525、JR浜坂駅に到着。
ここまで約99.2km、まもなく100kmの大台です。
鳥取砂丘パーキングエリアまで後25kmほど。
まだ山越えが残っているので、2~3時間はかかるでしょう。
昨日の日没は19時過ぎでしたから、ちょっと余裕がありますね。
1540、ルートを確認して出発。
ゆっくりプランとか言ってたのに・・・
R178で、海沿いの町と軽い山越えの繰り返し。
竹野付近のように激しくないので、無難に走れます。
この辺りのトンネルは歩道付き。ありがたい。
1620、居組。ここから東浜まで、七坂八峠という大きな上りが待ち構えています。
前回はこの峠で激しい雷雨に遭遇、命からがら東浜に下りました。
では、頑張って上ります。
1642、あっさり上り終了。
兵庫県美方郡新温泉町から鳥取県岩美郡岩美町へ。
序盤のアップダウンといい、
こういう難所を普通にクリアできるようになったのは嬉しい。
慣れが全てを解決してくれます。
東浜の町並みを抜けていきます。
色々思い出してきました。
5年前、七坂八峠から下ってきた私は東浜駅に退避。
輪行で鳥取駅までショートカットを余儀なくされました。
5年後の現在は・・・この通り。
東浜駅は無人駅です。
駅舎は広く、トイレや自販機があって寝場所向き。
駐車場には小屋タイプのバス停もあるので、そちらも利用できますね。
最初期のツーリングでは野宿なんて考えたこともなかったのに、
今では無人駅や道の駅を見ると、まず寝場所に使えるかチェックするようになりました。
もちろん推奨されるような行為ではありませんので、ひっそりやるのがマナーです。
これ大事よ。
1710、若干の休憩を終え出発。
ここからは新しい道、未知の領域です。
R178に復帰、鳥取方面へ。
まだ軽い山越えが残っています。
はるばる京都方面から延びてきたR9に合流。
1753、駟馳山峠(61m)を越えて鳥取市に入りました。
R9は明日から鳥取~松江ルートとして使用します。
ワンパターンな道路写真ばかり撮っていますが、
こうして境界を越えるときの写真は特に重要だったり。
鳥取砂丘沿いのR319に乗り換え。
パーキングエリアまでもう少し。
1820、「鳥取砂丘オアシス広場」に到着。
どうやらここがパーキングエリアのようです。
本日の走行距離は約126.2km。
ゆっくりプランは早くも消滅、予想外に快走できました。
この広場はR319沿いに位置し、周囲に何もありません。
休憩所やトイレ、自販機が設置されており寝場所には最適。
広場にテントを張るのは禁止でも、休憩所で寝るのは問題ないと思う。
昨日の最終補給で食糧をストックしてあるから補給は無くてもOK。
そういえば、今日もコンビニは少なかった。
日が暮れたら行程チェック。
このペースなら明日中に松江まで伸ばせるかもしれません。
天気予報によると、鳥取・米子は今日から梅雨入りとのこと。
明日~明後日の雨は避けられない雰囲気。
洗面を済ませると野宿セット展開。
風呂や洗濯のような都合のいいものはありませんので、
ウェットティッシュで体を拭いてリフレッシュしておきます。
1950、静かな休憩所で就寝。
3日目に続きます。