山陰ツーリング II
01|プロローグ
02|宮津駅~天橋立~籠神社~浦嶋神社~京丹後
03|***
04|***
05|***
06|***
07|***
08|エピローグ
2013年5月26日(日) 1日目
山陰の道、再び。
0645に兵庫県の自宅を出発し、0650にJRの最寄駅到着。
ここまで0.9km。これは走行距離には含めない方針です。
早速、輪行作業開始。
輪行とは電車で自転車を輸送すること。
自転車を分解して、輪行バッグという専用の袋に入れて運びます。
フェンダーを外すのが面倒で、作業完了まで30分もかかってしまう。
と言ってもツーリングにフェンダーは必須。仕方のないことです。
(詳細は自転車用バッグのページを参照)
切符を買ってホームへ。
日曜日なので通勤・通学の混雑はありません。
私のマシンの重量は13kgぐらい。
フロントバッグと輪行バッグを携えてホームを移動します。
エレベーターの位置は駅ごとに異なり、乗り換えの際は端から端まで歩く場合も。
そもそもエレベーターが設置されていない駅では、階段を昇り降りする羽目に。
これは相当な苦行です。
乗車中・・・
車両の端に設置し、常に自転車を監視しておきます。
電車にぶつけて傷を付けたり、他の乗客の邪魔にならないよう注意。
転倒防止のため、手すりにストラップで固定しておくと安全ですね。
サイクリスト以外には全く馴染みのない輪行。
中身を尋ねられたり、何故か競輪選手と勘違いされることが多々あります。
スポーツサイクル=競輪という安易なイメージはどうにかならないでしょうか。
念のため書いておくと、私のマシンはロードバイクでもありません。
福知山駅で乗り換え。
JR福知山線から北近畿タンゴ鉄道(KTR)宮福線のホームへ。
「大江山ハイキング」(「京都の旅」を参照)でお馴染みのローカル線。
この日は大江山に向かうハイカー、宮津に向かう観光客で混雑してました。
1035、予定通りKTR宮津駅にて下車。
ちょっと休憩して組立開始。1130、マシンの準備が完了しました。
フェンダーとタイヤの間隔調整が微妙で、いつも苦労してます。
KTR宮福線・宮津線の宮津駅。ここは京都府宮津市です。
まずは装備受領に向かいましょう。
1140、駅前の宮津郵便局に到着。
局留めで送った装備(パニアバッグ)を受領します。
今回のように遠方から出発する場合、
自転車と装備の両方を携行するのは無理があります。
そこで、事前に自宅から現地の郵便局へ嵩張る装備を送り、
当日に受け取る局留めというシステムを利用しています。
大きい郵便局はゆうゆう窓口があり、基本的には土日でも受領可能。
取り扱い時間・休日・ゆうゆう窓口の有無は局によって異なるため、
事前の確認は必須です。
また、自転車はサイズ的に取り扱ってもらえません。
自転車を送る場合は郵便局以外に依頼してください。
1210、バッグを積載し、自転車と装備の点検が完了しました。
これより「山陰ツーリング II」の行程を開始します。
本日は丹後半島を周り、道の駅「丹後あじわいの郷」を目指す約70kmの行程。
海沿い、山あいのルートでアップダウン多め。補給は殆どありません。
初日から若干手強いプラン。
R176からR2に乗り継いで天橋立へ。
天気は快晴。明日からは崩れるのだとか。
東方ファンの皆さんは御存知かと思いますが、
今日は第10回博麗神社例大祭の開催日となっています。
例大祭やコミケの時期は大抵どこかに出かけているため、
同人イベントに参加したことは一度もありません。
私が知っているコミュニティは東方舞台探訪スレッドだけで、
ニコニコ動画やTwitterがメインになってからはノータッチ。
東方の舞台探訪を扱ったサークルや同人誌のことも、
イベントに行かないから知らなかったり・・・
1228、天橋立南端の智恩寺に到着。観光客だらけ。
ストレートに観光する場合は、KTR天橋立駅にて下車してください。
当サイトでは読者を東方ファンに限定せず、オープンに公開。
サイクリストやハイカーでも楽しめるようなレポを書こうと思っています。
実際にレポとして参考になるかどうかは・・・分かりません。
天橋立は、内海の阿蘇湾と宮津湾を隔てる砂州。
こっちは東側の天橋立海水浴場。中学生がいっぱい。
伊邪那岐神と伊射那美神によって生み出された日本の島々。
高天原と繋がっていなかったので天御中主神が橋を架けますが、
色々あって壊れてしまい、現在の天橋立になったのだとか。
真ん中を通る道はフラットダート。
トイレや東屋など、よく整備されています。
レンタサイクルもありますよ。
豊受大神、八大龍王、大川大明神を祀る天橋立神社。
智恩寺、文殊堂の鎮守社として創建され、
かつては橋立明神と呼ばれたそうです。
天橋立神社付近の磯清水。
塩分を含まない真水が湧いています。
天橋立西側、阿蘇湾の様子。
松並木の中を2.5kmほど快走。
1305、元伊勢の籠神社。ここまで約6.9km。
天橋立を北に抜けたR178沿いにあります。
ここも観光客が多いですね。
元伊勢とは、現在の伊勢神宮の元になったとされる社のこと。
伊勢神宮については、2013年12月の「熊野古道トレッキング III」で詳しくカバーしています。
そちらのレポからどうぞ。
主祭神は彦火明命。
相殿に天照大神、豊受大神、海神、天水分神をお祀りしています。
創建年代は不詳。かつて奥宮の真名井神社に豊受大神を祀ったのが起源だとか。
1320、籠神社を出発。
ここからはR178で丹後半島周回ルート。
序盤は平坦な海沿いルート。路側帯は狭く、交通量は少なめ。
府外からドライブに来ている車が殆どで、煽られることはありません。
今回、全行程を通じて悪質な運転には遭遇しませんでした。
片車線だけとはいえ広い歩道が整備されており、トンネル内も走りやすい。
トンネルといえば歩道が無かったり、狭かったり、ポールが邪魔な場合が殆ど。
たまにこういうトンネルを走ると安心します。これが当たり前になればいいのに。
与謝郡伊勢町に入りました。
京丹後方面へ、ひたすら走ります。
1450、水の江里浦嶋公園に到着。
当地に伝わる浦島伝説をモチーフにした観光施設。
ここまで約30.2km、京丹後まで30km。そろそろ休憩が必要です。
公園の奥にある浦嶋神社へ。
主祭神は浦嶋子。相殿に月讀命と祓戸大神をお祀りしています。
天長2年(825年)の創建と伝わる社。
浦嶋子を筒川大明神として祀ったのが始まりです。
よく知られている浦島太郎の名は後になって付けられたもので、
昔は水江浦嶋子と呼ばれていました。
東方的には、「儚月抄」の綿月姉妹のエピソードに登場。
まあ小ネタみたいな感じですね。
蒲入付近で猿に遭遇。
車や人に慣れきっている様子でした。
サイクリストなんて、彼らの興味の対象外でしょう。
1540、蒲入展望所。ここまで約35.3km。
一番向こうに見える経ヶ岬まで、カマヤ海岸なる断崖沿いのルート。
日没が迫っているというのに、大丈夫かな・・・?
先程のカマヤ海岸、びっくりするほど快走できました。
色んな道をボロクソに貶す私でも、夢中になる道はあります。
そういう道は停まるのが勿体無くて写真は残りません。
カマヤ海岸、短いけどオススメ。
犬ヶ岬の手前から経ヶ岬方面の様子。
この辺りは丹後松島と呼ばれているらしい。
経ヶ岬から鳥取県の白兎海岸まで、山陰海岸ジオパークになっています。
右の写真は2009年8月8日、
「東北ツーリング I」で立ち寄った宮城県のリアル松島でした。
日没が近いので、写真少なめで飛ばします。
1655、道の駅「てんきてんき丹後」で休憩。ここまで約52.9km。
隣にオートキャンプ場が併設されており、道の駅での野宿は禁止。
付近に補給はありませんので、軽い休憩以外には使えません。
宮津を出てから、普通のコンビニは全くありませんでした。
あってもローカルコンビニかスーパーぐらいで、補給はかなり厳しい。
今回は自炊セットを携行していないため、コンビニが無いのは困ります。
17時になると「夕焼小焼」のメロディー。
旅先の田舎では必ずといっていいほど流れる曲。
一日の行程の終わりに聞くと帰りたくなってきます。
1705、出発。あと一息です。
1755、網野のファミリーマートにIN。ここまで約65.9km。
道の駅まで少し残っていますが、ここで休憩&最終補給。
夕食と明日の朝食、補給食を調達しておきます。
このファミリーマート、なんと3日前にオープンしたばかり。
相当便利になったようで、沢山客が入ってました。
出発から何も食べていないので、カップヌードルKINGを入手。
BIG程度ではカロリー補給が追いつかないときに重宝します。
自転車や山歩きなど長時間の激しい運動では、
エネルギーが尽きてハンガーノックに陥ることがあります。
私は水分さえあれば昼食抜きでも走れるようになっていますが、
切り詰め過ぎると危ないので基本は1日3食。無茶しないように。
1830、休憩終了につき出発。こんな時間でもまだ明るい。
日没前に行程を終わらせましょう。
1855、本日の目的地、道の駅「丹後あじわいの郷」に到着。
道の駅という扱いになっているものの、テーマパーク的な観光施設。
R178から結構離れた山間にあって、道の駅っぽくありません。
行程チェックと洗面を済ませたら野宿セットを展開。
ムカデが地面を這っていたので休憩所のベンチを利用することに。
グラウンドシート・化繊シュラフ・エアマット&ピローから構成され、
テントが無くても快適に寝られるようになっています。
(詳細は野宿セットのページを参照)
本日の走行距離は約71.4km。
予定通りの無難な行程となりました。
2000、就寝。2日目に続きます。