善光寺・戸隠神社探訪
01|長野駅~善光寺~長野駅
02|長野駅~戸隠神社宝光社~火之御子社~中社~奥社
03|戸隠神社奥社~鏡池~中社~長野駅~東京駅
2015年9月19日(日) 2日目
1102、戸隠神社奥社。
ようやく拝殿まで上がってきました。
奥社の祭神は、もちろん天手力雄命。
孝元天皇5年(紀元前210年頃)の創建と伝わりますが、
嘉祥2年(849年)、学問行者が当地で修験を始めたのが起源ともされています。
奥社手前には、九頭龍大神を祀る九頭龍社。
創建年代は不詳。奥社で天手力雄命が祀られる前から、
戸隠の地主神として崇敬されていたようです。
・・・ここでようやく酒呑童子の話題。
その昔、越後国の夫婦が九頭龍権現に祈願して生まれた外道丸。
乱暴者だったので国上寺に預けられますが、色々あって鬼と化します。
同じような生い立ちの茨木童子とともに京の都へ向かった外道丸は、
大江山を拠点に人攫いなど悪行の限りを尽くした後、
源頼光らに討伐されるのでした。
東方では、伊吹萃香と茨木華扇の元ネタの一つ。
萃香のモデルは伊吹山の酒呑童子伝説であると考えられますが、
「萃夢想」や「緋想天」のスペルカードは、伊吹山ではなく戸隠に因んだもの。
多分、力持ちの天手力雄命に関連付けただけで、深い意味は無いと思います。
だって東方の設定って、色んな伝説が混ぜこぜだし・・・
酒呑童子や茨木童子など、鬼の伝説で有名な大江山については
2014年4月の「大江山ハイキング V」で詳しくカバーしています。
「伊吹山ハイキング III」と併せてどうぞ。
境内の様子。
ガスっていなければ、奥社の向こうに九頭龍山が見えます。
というわけで2010年3月12日撮影分。
雪に埋もれた奥社から、北の九頭龍山(1882.7m)の様子。
これが、天手力雄命が投げ飛ばした天岩戸ということらしい。
2016年3月の「戸隠ハイキング II」で、冬季の戸隠を補完しています。
社務所手前には、戸隠山(1904m)への登山口。
とても危険なので、私には手出しできません。
※戸隠山には登山道が整備されているものの、
鎖場や蟻の戸渡りと呼ばれる危険箇所があり、墜落事故が多発しています。
昭文社の『山と高原地図18』では熟練者の同行やロープの携行を推奨しており、
無雪期であっても気軽に登れる山ではありません。念のため。
1125、リターン開始。
戸隠森林植物園の西を抜ける遊歩道。
奥社エリアを出ると、霧が晴れてきました。
1210、豊受大神を祀る天命稲荷。
スズメバチに遭遇、速やかに撤収します。
湖畔にある鏡池どんぐりハウス。
宝光社からここまで、マイカーでアクセス可能です。
鏡池から北の戸隠連峰・・・見えません。
また補完に訪れましょう。
再び2010年撮影分。
左に西岳(2053m)、1719mの落ち込みを挟んで右に戸隠山(1904m)。
戸隠連峰のうち、長野県側の戸隠表山を構成しています。
湖畔にて休憩&昼食タイム。
今日は、よく分からない天気でした。
1300、休憩終了につき出発。
どんぐりハウスの先から中社に戻ります。
1311mのピークの南を抜けるハイキングコース。
ぬかるんでます。
1330、硯石。
鬼女紅葉の家来、お万の伝説が残っています。
南西に見えるのは、砂鉢山(1431.6m)を最高峰とする荒倉山。
下りますよ。
1348、足神社に下りました。
この社は、改心したお万の墓とのこと。
時刻は1353。天気は快晴。
宝光社から6時間で行程を終えました。
かなり早かったですね。
戸隠中社バス停から、1407の長野行きに乗車。満員です。
あまりにも混み合っていたので、
戸隠営業所バス停で増発便に乗り換え。
長野市街まで1時間・・・
1520、長野駅バス停にて下車。運賃は1250円でした。
本日の歩行距離は約12km、総合歩行距離は約21km。
短いながらも、大変充実の探訪となりました。
帰りは新幹線を利用させてもらいます。
1541の北陸新幹線「はくたか68号」に乗車。
東京駅まで1時間半です。
1712、JR東京駅にて下車。
相変わらず人で溢れてます。
これが東京駅丸の内口。
平成24年(2012年)10月に復原工事が終わり、
大正3年(1914年)の開業当時の姿が再現されています。
2013年4月の「東海道ツーリング」では、
「卯酉東海道」の元ネタとなった東海道五十三次を巡っています。
東京駅や日本橋もカバーしていますので、そちらのレポからどうぞ。
1740の東海道新幹線「のぞみ247号」に乗車。
新大阪駅まで2時間半、「卯酉東海道」を聴いて帰路につきます。
2100、最寄駅にて下車。
自宅に帰り着いたのは2110のことでした。
秘封と萃香の元ネタを巡る長野遠征はひとまず完了。
はい、お疲れ様~