諏訪サイクリング II・守屋山ハイキング I

01|下諏訪駅~下社秋宮|御射山社
02|~御作田社~注連掛~木落し坂~下社春宮|旧御射山・車山神社
03|~釜口水門~岡谷駅~藤島神社~洩矢神社~茅野駅
04|茅野駅~守屋山(守屋神社奥宮・里宮)~御柱屋敷~
05|上社前宮|水眼の源流
06|~守矢史料館(守矢邸・御頭御社宮司総社)
07|~北斗神社~上社本宮
08|~大祝邸~木落し公園~茅野駅|御座石神社|青柳駅~御射山社
09茅野駅~葛井神社~足長神社~八劔神社~手長神社立石公園
10|~上諏訪駅~兒玉石神社~先宮神社~高島城~下諏訪駅

2016年5月2日(月) 3日目
短い旅の終わり。

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0500起床。今日が最終日です。

現在地は長野県茅野市の「ちのステーションホテル」。
昨日のうちに出発準備は終わっています。
手早く朝食を済ませてチェックアウト。

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0605、出発。天気は曇り、気温は13℃。
まずはJR中央本線を渡って茅野駅東口へ。

諏訪略地図 
本日は茅野駅付近のホテルを出発して、
諏訪大社に関連する社に寄り道しながら北西の上諏訪駅へ。
後は諏訪湖東岸から下諏訪駅でゴール、電車で撤収となります。
昨日よりは余裕のあるプラン。距離は20km以内の予定です。

※「OpenStreetMap」からトレースして作成。

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JR茅野駅東口。まだ閑散としています。

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R197からR20に合流し、北の上諏訪方面に向かいます。

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少し走ると、左手に葛井神社の石柱。
信号も交差点名も無いので見落としやすい。

この辺りのR20は狭く、交通量が多いです。
上川西の諏訪バイパス(R20)のほうが歩道もあって安全。
私は探訪しやすいルート設定で、敢えてこちらを走っています。

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0622、R20を外れて葛井神社(九頭井明神)。
津島牛頭天王の石碑がありました。

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拝殿にて参拝。
朝の神社の雰囲気が好きです。

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祭神は槻井泉神。
上社摂社であり、御柱が建てられています。

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これが葛井の清池。
上社との関係が深く、前宮の神事である御手幣送りが行われるところ。
大晦日に1年間の神事で用いた幣帛を投入すると、元日に遠州(静岡県)の
サナギ池(佐奈岐池)に浮かび上がるとか。

ご多分に漏れず、上社七不思議の一つ。
神奈子様のスペカ、神秘「葛井の清水」の元ネタです。
尚、サナギ池の具体的な場所は特定されていません。

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境内には御柱が仮置きされていました。
左の石は・・・分かりません。

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2009年撮影分。御神木の千本欅と清池。
かつては池そのものが信仰対象だったとか。

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境内を出てR20に戻ります。

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R20に復帰して、引き続き上諏訪方面へ。
0700、茅野市から諏訪市に入りました。

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四賀桑原交差点の左、R183。
官幣大社諏訪神社参道の大鳥居がありました。
直進して上川&宮川を渡ると上社本宮に繋がります。

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四賀交差点を右折して、R20からR424に乗り換え。
山手の足長神社に向かいます。

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R424を上り中。意外と急坂。

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0722、足長神社。
わざわざR424を上らなくても、
麓から石段でアクセスできます。

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拝殿へ。左手に舞殿があります。

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山手に佇む拝殿。祭神は足摩乳命。
上桑原の産土神として崇敬されてきたとのこと。
後で訪れる手長神社の祭神、手摩乳命の夫にあたります。

足摩乳命と手摩乳命は、素盞嗚命の八岐大蛇退治の伝説に登場。
娘の奇稲田姫命は、東方では秋穣子に関係のある神様ですね。

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拝殿の隣には小さな祠が並んでいます。
ミニサイズの素朴な御柱が建てられていました。

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2009年撮影分。舞殿と拝殿の様子。
拝殿の建築は大隈流、矢崎専司らによるもの。
これも細部の彫刻にこだわっています。

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R20を進行、NTTアンテナが見えました。
まもなく市街中心部に入ります。

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R20を外れて、住宅街の中の八劔神社へ。
よく調べておかないと分かりにくい。

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0757、上社摂社の八劔神社です。
やはり上社との関係が深く、御渡り拝観という神事を執り行う社。
安土桃山時代の天正18年(1590年)、高島城を築く際に当地に遷座。
城の鎮護、産土神として崇敬されてきました。

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境内へ。温泉を手水に用います。

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立川流、立川専四郎富種の彫刻が施された拝殿。
主祭神は八千矛神(大国主命)。日本武尊と誉田別命を配祀しています。

冬季に冷え込む日が続くと諏訪湖が全面結氷し、
氷上の亀裂が盛り上がる自然現象を御神渡りといいます。
御神渡りが出現すると、当社の宮司達が湖上にて亀裂を観測。
吉凶を占って上社に報告することになっています。
これも上社・下社七不思議の一つですね。

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宮司さんが準備中。
八劔神社だけでなく、手長神社、足長神社など、
周辺の14社の宮司を兼務されているそうです。

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では、R20を越えて手長神社に向かいましょう。
NTTアンテナはツーリングの際のランドマーク。
市街中心部の目安になります。

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0825、手長神社の一の鳥居。
諏訪郵便局の左手にあります。

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この手水も温泉でした。

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石段を登って境内へ。

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上諏訪中学校の校舎とグラウンドの間を抜けます。

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手長神社まで上がりました。

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祭神は手摩乳命。下桑原の産土神であり、
高島城の鬼門鎮護としても崇敬されてきました。

手長・足長とは、その名の通り手足の長い種族。
紀元前3世紀頃の成立と考えられる中国の『山海経』に、
長臂国、長股国に暮らす異郷人として登場したのが始まりだとか。
日本では妖怪の一種として伝わり、各地に様々な伝説が残っています。

諏訪の地では、手長・足長は土着の妖怪か神様のような存在。
東方的には諏訪子様のスペカ、土着神「手長足長さま」の元ネタです。
訳あって諏訪大明神の家来という位置付けにされたそうで、
中央神話の足摩乳命、手摩乳命とも習合しているらしい。

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境内へ。ちょうど宮司さんがやってきました。
左手には社務所と戦没者記念碑があります。

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2009年撮影分。
この社にも砲弾が奉納されていました。

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拝殿にて参拝。

左右に回廊が設けられた、諏訪大社風の構成。
立川流初代、立川和四郎富棟による優れた建築です。
これまで紹介してきたように、当地には大隈流と立川流の建築が混在。
老舗の大隈流とベンチャーの立川流が、お互いの腕を競い合っていました。
緻密かつ豪華な彫刻で勝負を繰り広げ、これが諏訪の社の見どころなのだ。
と、宮司さんが語ってくれました。とてもマニアックな視点です。

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社殿の隣に並ぶ末社。
四隅に御柱が建てられています。

写真は撮っていませんが、街に点在する祠にも小さな御柱があります。
地元の方が立ち止まって手を合わせているのを見て、
諏訪の信仰の篤さを実感するのでした。

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手長・足長の説明と、大山津見神から建御名方神の系譜。

足摩乳命と手摩乳命は、建御名方神のご先祖様。
諏訪大明神の家来になった手長・足長と同一視するのは難しい。
かつては先住の神様として手長・足長を祀っていたのかもしれませんが、
今では足摩乳命と手摩乳命を、産土神として祀っているのでしょう。
長い歴史の中で色々混じり合っているのでややこしいです。

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境内の様子。山手に位置しており、
西に上諏訪市街と諏訪湖を見下ろすことができます。

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回廊の左手、聖徳神社へ。

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こちらが聖徳太子を祀る聖徳神社。
狛犬の代わりに、かっこいい狛鯱があります。

明治時代に破却されてしまった高島城。
大正時代、地元の大工達が再建を計画するも頓挫。
いち早く製作した天守閣の鯱を、太子講がここに奉納したのだとか。

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社務所に寄って、ゆっくりタイム。
旅の目的や諏訪信仰について色々お喋り。

実はこの宮司さん、上社と下社に長年勤められ、
大祝と神長が去った後の諏訪信仰を現場で守ってきた方。
個人的な見解としながらも、守屋山は「神奈備」であるとのこと。

自然そのものに対する信仰から始まったとされる諏訪信仰。
古代の神霊の依代、神奈備という表現が一番しっくりきますね。
小難しい質問に答えていただき、ありがとうございました。

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ここから2018年2月4日撮影分。
今回の目的は御神渡りでした。

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手長神社前を左折。
住宅街を抜けて高台の立石公園へ上ります。

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立石公園は上諏訪市街から近く、大見山(1355m)の南麓に位置。
マイカーならR40でアクセス可能、そのまま霧ヶ峰にも接続します。

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30分ぐらい歩いて立石公園に到着。
思っていたより近かった。

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展望台の西に広がる諏訪湖。
凍結したところに雪が積もっています。

先客の一眼レフカメラマンに声をかけてみると、
御柱祭で秋宮の山出しに参加した地元の方でした。
諏訪信仰について語りつつ、冬の眺望を楽しみます。

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ちょっと分かりにくいけど、湖面を走る御神渡りの様子。
湖岸から見た御神渡りは10ページ目に掲載しています。
ここまで、2018年補完分でした。

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1000、境内を出て上諏訪駅へ。
ラスト、10ページ目に続きます。

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