佐渡島ツーリング
01|プロローグ
02|北海道~小樽港~新潟港
03|新潟港~両津港
04|両津港~小木港
05|小木港~二見
06|二見~二ッ岩大明神
07|二ッ岩大明神~岩谷口
08|岩谷口~両津港
09|***
10|エピローグ
2013年8月13日(日) 3日目(21日目)
最後の佐渡島。
天気は晴れ。
風が強く、雨の前触れのような感じ。
車のキャンパーが増えていました。
現在地は新潟県佐渡市、岩谷口の駐車場。
トイレに行ったら、張り紙にこんな落書きが。
願わくば 桜の下にて 春死なん
その如月(きさらぎ)の 望月の頃
西行
法師
作
旅先では西行法師が訪れた跡をよく見かけますが、
まさかこんな形で出会うことになるとは思いませんでした。
2016年4月の「弘川寺探訪 II」では、西行が晩年を過ごし、
墳墓の残る大阪府の弘川寺を訪れています。
ちなみに「桜」ではなく「花」が正解。
惜しいですね。
まだ日は昇っていません。
朝食は昨日セーブオンで補給したおにぎり。
出発の準備をして、明るくなるのを待ちましょう。
0525、ESCAPE氏と別れて早めの出発。
同じ方向ですから、両津港で会うかもしれません。
岩谷口からZ坂こと跳坂へ。
なるほど、斜面にZ型に設けられているのですね。
本日の目的地は中部の両津港です。
午前中に到着して、1240の便に乗船する予定。
距離は約47km。佐渡島の行程はこれで終わり。
実質最終日となります。
こうやって、いかにもな感じで延びる坂は、
実際には普通に上れるケースがとても多いです。
何の前触れもなく現れる急坂こそ、一番恐ろしい・・・
あっさりZ坂をクリア。後は下るだけ。
ちょっとした上りが残っている程度です。
断崖沿いの道を走ります。
ここまで下りたら、しばらく平坦になるはず。
素掘りのトンネル群を抜けると日差しが。
向こうには大野亀が見えています。
少し走ると二ツ亀。
休憩がてら寄ってみようかと思いましたが、
海岸まで下る必要があるらしい。スルーで。
天気は快晴。
早朝の雲や風は完全に消えてしまいました。
順調なペースで進みます。
交通量は皆無で安全に走れます。
若干、舗装が荒れている箇所がありました。
そしてアップダウン。
昨日ほど険しくはないですね。
0735、弁天付近の自販機で小休止。
ここまで約25km。両津港まで半分を過ぎました。
トンネルや漁村を抜けて両津港へ。
後は平坦な海沿いルート。
内陸と海の様子。
南西には島内の最高峰である金北山(1172.1m)。
こうしてみると、佐渡島が大きな島だと実感できます。
0905、両津港ターミナルに到着。
予定通り約47.8km。佐渡島一周を終えました。
後からやってきたESCAPE氏とも合流。
彼は小木港まで、私はここで行程終了。
お互いの無事を願って別れます。
ゆっくりする前に乗船券売り場へ。
新潟港行き、1240~1510の乗船券を購入。
2等船室は自転車込みで3960円です。
これで佐渡一周線は攻略完了。
短いながらも素晴らしい旅になりました。
では、帰路に向けた準備を始めましょう。
とりあえず日陰に退避。
新潟に着いたら、サイドバッグとパニアバッグを郵便局から自宅に送り返します。
今のうちにバッグ内を整理して再パッキング。新潟での作業時間短縮に努めます。
作業していたら複数のサイクリストに遭遇。
ロードバイクのサイクリストや、MTBのHIP-HOP風グループまで。
サイクリストの間ではメジャーな島になっているようです。
本日の走行距離は約49km。
佐渡島の総合走行距離は約254.3km。
二ッ岩の探訪を含めて、一周+αの距離となりました。
ルート自体は一本道で、距離もそれなり。
一見するとノーマル程度の難易度に見えますが、
大小のアップダウンが多く、特に南部の上りはきついです。
総合的にはハードといったところでしょう。
ここでもロードバイクのサイクリストに出会いました。
相川在住で、佐渡島の道を知り尽くしているベテラン。
彼にとっても「佐渡島は楽をさせてくれない」とのこと。
やはり恐ろしい島です。
下船を見守るドライバー&ライダー達。
1210、佐渡島の旅を終えて乗船。
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