守屋山ハイキング II
01|岡谷駅~洩矢神社~下社秋宮~下社春宮~茅野駅
02|茅野駅~上社前宮~御頭御社宮司総社~上社本宮
03|上社本宮~守屋神社奥宮~守屋山西峰
04|守屋山西峰~守屋神社里宮~茅野駅
2017年1月28日(土) 2日目
東参道の鳥居をくぐって境内を出ると、
右手には蠶玉大神を祀る蠶玉神社があります。
そのまま山手へ進んで、法華寺前を左折します。
神宮寺跡に出ました。
神仏習合の時代には五重塔や普賢堂があったところ。
明治時代に跡形もなく取り壊され、法華寺のみ現存しています。
ここから先は積雪が増えそうです。
今のうちにスパッツを装着し、軽アイゼンも用意。
冬山ですから、足回りは万全の態勢で登りましょう。
こちらが守屋山周辺の地図。
本宮付近の登山口をスタートしたら、
守屋山水呑場山荘を経て守屋神社奥宮のある東峰へ。
主峰となる西峰で折り返して、守屋神社里宮まで下ります。
後はR152を歩いて杖突峠の駐車場へ。
早めに着いたら、守屋山水呑場山荘を経て本宮までリターン。
遅くなればR152で茅野へ下ってゴールとなります。
※国土地理院の「地理院地図(新版)」から抜粋。
「カシミール3D」で出力し、ポイント及びルートを追記。
利用規約に基づいて掲載しています。
神体山には許可なく入山禁止とありますが、
現在の諏訪大社が所有しているのは守屋山麓一帯のエリア。
守屋山自体は一般のハイカーでも入山可能となっています。
丘陵に広がる畑の脇を歩きます。
天気は快晴、気温は0℃。もう暑い。
0912、片山展望台(838.7m)。
この丘陵全体が武居畑遺跡に指定されており、
縄文時代の集落跡と考えられているそうです。
展望台の北には諏訪盆地が広がっています。
諏訪湖西岸の上諏訪市街から北岸の下諏訪市街。
奥の山は筑摩山地の鉢伏山(1928.8m)ですね。
北東には、霧ヶ峰の最高峰となる車山(1924.7m)。
山頂に設置された車山気象レーダー観測所が見えます。
平成の猪垣を抜けて武居城址森林公園をかすめ、
ひたすら守屋山へ登っていく長いルートの入口です。
登山口と表示されているわけではありませんが、
起点として分かりやすいから登山口扱いに。
山手の祠。左は詳細不明、右は蛭子社とのこと。
ここは林道の起点にもなっているようです。
ちなみに平成の猪垣はショートカットできません。
壊れそうな扉があり、無理に開けるのは駄目っぽい。
守屋山は伊那山地の一部であり、
糸魚川静岡構造線と中央構造線の交差点。
盆地から一気に盛り上がり、そこそこ急な地形となっています。
本宮の標高が800mぐらいですから、山頂まで750mの登りです。
平成の猪垣を抜けると、右手に武居城址森林公園の入口。
0945、林道を外れて守屋山に取り付き開始。
※気軽に歩けるハイキングコースですが、
積雪期はそれなりの装備が必要になります。
麓から登ると長いルートなので、念のため。
0955、武居城址森林公園。
こじんまりした休憩ポイントです。
ノンストップで守屋山を目指します。
スノーシュー装備のハイカー1名が先行している模様。
積雪は少なく、スノーシューでは歩きにくいでしょう。
先程の林道と交差。真っ直ぐ渡って尾根道へ。
地形をよく見てナビゲーションすれば大丈夫。
1400mのピークまで尾根道が続きます。
このルートは諏訪市と茅野市の境界になってますね。
東には八ヶ岳と、西麓の田園風景。
高度が上がり一気に冷えてきました。
トレースを辿り、黙々と登ります。
険しいルートではありません。
1400mのピークを越えて林道に合流。
ようやく守屋山が見えました。
林道を進んだハイカー2名と、森の中へ消えていった足跡。
山を縦横無尽に駆け回る野生動物は本当に凄いと思います。
私は装備に頼りっぱなしなので。
1140、やっとのことで広場に到着。
登山口から2時間かかりました。
ここまで来れば、後は無難なハイキングコース。
杖突峠の駐車場からスタートするのが一般的らしい。
守屋山水呑場山荘の前を通って守屋山へ。
殆どのハイカーは午前中に登っていったのでしょう。
私は、ゆっくりプランで進行させてもらいますよ。
踏み固められて歩きやすい尾根道。
諏訪市と伊那市の境界になっています。
岩場を越えると、まもなく東峰。
下山組はアイゼンを装着しています。
1240、守屋山東峰(1631.2m)。
快晴で期待以上の眺望です。
北には諏訪湖と岡谷・下諏訪市街。
その向こうには、奥穂高岳(3190m)を最高峰とする飛騨山脈。
北アルプスとして知られ、急峻な山々が連なるダイナミックな山域です。
山頂に設置された方位盤。
誰かがグローブを置き忘れていった様子。
向こうに見えるのは主峰となる西峰。
ノンストップで登ってきたから、そろそろ休憩したい。
それでは西峰へ。
東峰の山頂裏手には守屋神社奥宮があります。
祭神は物部守屋大連大神。
祠は鉄格子で保護され、手作りの弓が備えられています。
ミシャグジ神をお祀りしているわけではない様子。
御柱は存在せず、諏訪大社との関連は全くもって不明。
しかし物部守屋と諏訪に一切の繋がりが無いわけではありません。
飛鳥時代に色々あって滅ぼされた物部守屋。その次男の武麿は当地に逃れ、
神長である守矢氏の養子に迎えられて27代目の当主になったと伝わっています。
それ以外には何も分かっていないのですが、
物部守屋に関係の深い山であることは本当らしい。
ミシャグジ神、洩矢神、守矢氏、物部守屋、守屋山・・・うん、分からん。
あまりにも昔のことで、もはや明確な答えなど存在しないのです。
東峰から西峰まで軽いアップダウン。
帰りは東峰に戻って、守屋神社里宮へ下ります。
そして西峰へ。
ラスト、4ページ目に続きます。